もとの神明社、式内社地、稲荷に献上の田、長幡部神社に合祀も復社
皇大神社 埼玉県児玉郡上里町長浜494
[住所]埼玉県児玉郡上里町長浜494
[電話]0495-77-3032

皇大神社(こうだいじんじゃ)は、埼玉県児玉郡上里町長浜にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 賀美郡「今城青八坂稲実神社」「今城青坂稲実池上神社」「今城青坂稲実荒御魂神社」に比定される式内社(小社)の論社。

近代社格ではもとは村社、その後に無格社。

創建年代は不詳。『新編武蔵風土記稿』長浜村の項に「神明社村の鎮守とす、村民持」とある。もとは神明社と呼ばれた。

『新編武蔵風土記稿』ではさらに、「今城青八坂稲見神社相伝えて延喜式神名帳に載たる古社なりと云」とある。

口碑によれば、当社地に「今城青八坂稲実神社」が祀られ、それがいつの頃か長幡部神社に合祀され、その後祀られたのが神明社だったという。

当社の西側に神田と呼ばれる一町歩あまりの田があり、昔は稲荷社に献上する稲を栽培していたともいう。

その稲荷社が、『新編武蔵風土記稿』でも「稲見」とされた式内社だった、とも。

長浜の地は神流川の右岸に位置し、中世には長浜郷に属していた。この長浜郷は江戸期に長浜村・長浜下郷・四軒在家・六所村・長浜上郷の6ヶ村に分かれた。

明治になり、『神社明細帳』では「村社皇太神社祭神大日霊貴命」とあり、社名が変更されている。

御祭神は大日霊貴命。天照大御神の御名の一つ、とする。

明治2年(1869年)、長浜村・長浜上郷村・長浜下郷村・六所村の4ヶ村が合併して新たに長浜村が成立し、明治5年(1872年)に当社は村社とに列した。

その後、合併により長幡村が誕生し、長幡部神社が村社に列し、当社は無格社となって、明治41年(1908年)、長幡部神社の境内に移転した。

旧地、つまり現在地の社殿などはそのまま残され、戦後の、昭和22年(1947年)、氏子の希望により復社した。例祭は3月19日。

境内社に、稲荷社・諏訪社・疱瘡社・天満社・八坂社がある。

この式内三社の論社は複数あり、神川町八日市の熊野神社、上里町五明の天神社、長幡部神社、阿保神社七本木神社に合祀の榛名宮神社、堤の熊野神社上里町神川町に今城青坂稲実池上神社がある。

【ご利益】
開運招福、厄災除け、商売繁盛
皇大神社 埼玉県児玉郡上里町長浜
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