平清盛が上陸、足利尊氏が詠じた地、平安期からの左義長、「厄除の宮」
[住所]兵庫県神戸市長田区駒ケ林町3-7-3
[電話]078-611-4065

駒林神社(こまがばやしじんじゃ)は、兵庫県神戸市長田区駒ケ林町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

長田港を正面に臨む場所に鎮座する。 別称は駒ヶ林八幡宮。「駒ヶ林の厄神さん」「駒ヶ林の八幡さん」と呼ばれて親しまれている。

創建年代は不詳。務古の水門の一部で、平安時代末期の治承2年(1178年)、平清盛が厳島神社参詣の途中に上陸したという。

「平清盛上陸之地」と書かれた木碑が境内にあり、清盛上陸の図や清盛が馬に乗って駈ける図の絵馬が授与されている。

南北朝時代の延元元年(1336年)、足利尊氏が西国敗走の折、奉詣して下記の歌を詠み、社前の浜より乗船したという。
今むかふ 方は明石の 浦ながら まだ晴れやらぬ 我が思ひかな
江戸時代後期の文政13年(1830年)、井山城守石原清左衛門が社殿を改築し、井戸ノ町若中より狛犬一対が奉納されるなど、社頭整備が進んだ。

明治26年(1893年)に拝殿が新築され、大正13年(1924年)には荒廃していた社殿などを大きく修築、村内の小祠を合祀し、現社号に改称した。

御祭神は、応神天皇(誉田別命)・猿田彦大神奇稲田姫命

太平洋戦争での戦災はなかったが、昭和63年(1988年)、社殿が焼亡。平成元年(1989年)に再建された。

平成7年(1995年)には阪神・淡路大震災で被災、同年内に社殿を復旧した。

平成25年(2013年)、阪神・淡路大震災で倒壊した大鳥居が氏子により復興された。また「いかなごのくぎ煮発祥の地」の石碑が奉納された。

いかなご漁は1000年以上前から当地で行われている。平安期から続く、現在は1月15日に行われる左義長祭が、その砂浜で斎行され続けている。

平安時代、駒ヶ林には現在の税関にあたる玄蕃寮の出先機関があり、大陸との外交の要所であった。

そのことから当時は希少な砂糖がすでに出回っており、いつしかこの地ではいかなごを砂糖と醤油、生姜で炊いて食し始めたとされる。

例祭は5月3日。5月末に行われる駒ヶ林ふれあい祭で子供神輿の巡幸がある。

1月18日-20日の3日間に渡って行われる厄除大祭が有名で、毎年、遠近から数万人規模の参拝者で賑わう。「厄除の宮」とも呼ばれる。

境内社に、神明宮(天照坐皇大御神)、荒神社(火産霊大神大国主大神住吉大神)、天光玉勝稲荷神社(宇賀之御魂大神)、靖国社がある。

鉄人28号が描かれた絵馬など、豊富な授与品がある。

なお、毎月2日間、市立地域人材支援センターでの「コスメル。at NAGATA」に参加しているコスプレイヤーが撮影に訪れる。

【ご利益】
約愛除け、海上安全、商売繁盛、事業成功(公式HP
駒林神社 兵庫県神戸市長田区駒ケ林町
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