1月厄神祭、10月例祭「陸の自棄獅子」、5月天神祭は小学生の行燈掛け
[住所]兵庫県神戸市垂水区高丸1-3-5
[電話]078-707-3654

瑞丘八幡神社(みずおかはちまんじんじゃ)は、兵庫県神戸市垂水区高丸にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳だが、江戸時代後期の文政6年(1823年)の現社殿が造営された際に奉納された棟札の裏書に下記のようにある。
永禄七甲子年従上棟文政六癸未年迄二百六十年至
永禄7年(1564年)の上棟より文政6年まで260年に至る
それには、鎮守の西垂水村だけではなく、垂水の各村の庄屋、年寄の記名がある。

また、江戸時代前期の元和6年(1620年)付けとなる、明石藩藩主小笠原忠真の家老市川惣助、原與右衛門の両名からなる寄進安堵状がある。

これらから、当社が古くから「垂水郷八幡宮」「垂水の八幡宮」として崇敬されていたことが分かる。

垂水の古社である海神社が、当社の主祭神である神功皇后の祭祀により創祀されたと伝えられ、関連が指摘される。

御祭神は、主祭神が神功皇后で、応神天皇(誉田別尊)、比咩大神(宗像三女神)を併せて祀り、八幡三神とする。

もともとは、矢羽田(やはた)の神、農耕の神として垂水の田畑が見渡せる現在地に祀られていたが、江戸時代に入り、厄除開運の神として崇敬を集めた。

江戸期より厄神祭が行われるようになり、現在も1月18日からの3日間斎行される。毎年、数万人の参拝客で賑わう。

そのため、「垂水の厄神さん」「厄除八幡さん」としても定着している。

昭和6年(1931年)、瑞丘社(天満宮。菅原道真公)、荒神社(荒神さん)、御霊社(豊臣秀吉公)を合祀、現社号に改称した。

例祭は10月11日で秋祭。子ども神輿の巡幸があり、また、西垂水太鼓の宮入、「陸の自棄獅子」(くがのやけじし)の奉納がある。

青年が獅子を装い、一本歯の下駄を履いた天狗やお囃子の屋台とともに西垂水村の各家をまわり、厄祓いと無病息災を祈願した獅子舞で、江戸期からの伝統。

戦後に断絶、40年もの間行われてこなかったが、近年に復興し、現在では保存会もできている。

また、5月25日には天神祭があり、子どもたちの学問の向上、無事成長を祈り、小学生の行燈掛けが行われる。

現在の拝殿は昭和7年(1932年)の建立で、授与所は旧割拝殿を移築したもの。安永7年(1778年)建立の手水舎がある。

境内社に、旧瑞丘社社殿を移築した猿田彦神社(猿田彦大神)と、吉高稲荷神社(倉稲魂命)がある。

【ご利益】
厄災除け、開運招福、安産、家内安全(公式HP
瑞丘八幡神社 兵庫県神戸市垂水区高丸
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