神功皇后の創祀、5月だんじり、正月は日本酒、サッカーと羽生結弦
[住所]兵庫県神戸市東灘区御影郡家2-9-27
[電話]078-851-2800

弓弦羽神社(ゆづるはじんじゃ)は、兵庫県神戸市東灘区御影郡家にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

神功皇后が三韓征伐からの帰途、忍熊王が挙兵したことを知り、この地で弓矢・甲冑を納めて熊野大神に戦勝を祈願した。

弓矢・甲冑を納めたということから、当社背後の山を「弓弦羽岳」「武庫山」と呼ぶようになり、後に「六甲山」の字が宛てられた。

平安時代の延暦年間(782年-805年)に弓弦羽の森が神領地と定められ、嘉祥2年(849年)、社殿を造営し、遷座した。

平安中期以降は熊野信仰の隆盛にともない、崇敬を集めた。

御祭神は、熊野三山に祀られる神である伊弉冉尊那智大社)・事解之男命(本宮大社)・速玉之男命(速玉大社)。

「根本熊野三所大神」と総称する。天照皇大御神素佐男尊を配祀する。八咫烏をシンボルとする。

江戸時代前期、灘地方で酒造家の創業が相次ぎ、造酒・回船業の氏子を集め繁栄した。

日本酒の名産地である灘五郷にあり、現在も氏子には造酒メーカーも多い。

新年に菊正宗、白鶴、剣菱の奉納した樽酒が振る舞われる他、メーカーの醸造祈願祭も行われる。

平成7年(1995年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災において、当地区での被害は甚大で、氏子も多数死傷し、参道の入り口には慰霊碑が建てられている。

同年11月、「神戸ルーツ」と題するパブリックアートが現代美術家八木マリヨの提唱で制作された。

全国から集められた1万着の古着を束ねて縄にするというもので、延べ500人の市民が参加し、拝殿の正面に直径1メートル、高さ8メートルの縄が垂直にたてられた。

この大縄は平成8年(1996年)1月17日に行われた震災復興祈願祭の際に「鎮魂の送り火」として、拝殿の正面に垂直に立てられたまま燃やされた。

例祭は10月15日。5月3日・4日に地車祭と呼ばれる五月大祭が斎行され、氏子八地区のだんじりが町を練り、当社に集合、境内で練り回しが行われる。

八咫烏をシンボルとしていること、また、日本初のサッカーチームが近隣の御影師範学校で編成されたことにちなむサッカー神社の一つ。

境内に御影石製のサッカーボールが設置されている。

また、フィギュアスケート選手の羽生結弦が、ファンからのお守りで、名前の似た当社の存在を知って平成23年(2011年)7月に参拝。

とりわけソチオリンピックでの羽生の活躍を祈願しての絵馬が多数かけられ、金メダルを獲得した直後には参拝者が20倍になったという。

なお、淡路島には当社と同音の諭鶴羽神社があり、羽生選手の一部ファンに注目されている。

【ご利益】
厄災除け、家内安全、武運長久・勝運(公式HP
弓弦羽神社 兵庫県神戸市東灘区御影郡家
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弓弦羽神社 兵庫県神戸市東灘区御影郡家の御朱印