日本武尊が尾崎の宮として奉斎、古代の高麗街道沿い、神事「ふせぎ」
[住所]埼玉県川越市大字笠幡1280
[電話]049-233-2803

尾崎神社(おさきじんじゃ)は、埼玉県川越市笠幡にある神社。川越笠幡郷総社である。正月期間に参拝すれば、御朱印を頂ける。

第12代景行天皇の時代、日本武尊が東征の際、台地はずれの見晴らしのよい当地を尾崎の宮と称え、素戔嗚命奇稲田姫命の二神を祀ったのが始まり。

奈良時代の霊亀2年(716年)、武蔵国に高麗郡が設置され、帰化人の大陸文化が川越・江戸と伝わっていった古代の高麗街道沿いに鎮座する。

「武州高麗郡笠幡尾崎宮」と刻む戦国時代の天文20年(1551年)鋳造の懸仏二面が伝わり、市の文化財に指定されている。

江戸時代中期の享保6年(1721年)から悪魔払い厄除けの神事が行われており、「芳地戸のふせぎ・春分の日」として、市指定無形民俗文化財。

「芳地戸のふせぎ」は毎年春分の日、3月20日か21日に行われ、神事や行列などが行われる。例祭は5月3日。

本殿前には明治39年(1906年)奉納の、また、昭和3年(1928年)奉納の狛犬がある。

当社の裏に幹回り6メートル、樹高30メートルに達する老杉があり、御神木としていた。その根本に空洞があり、大蛇が住んでいると伝えられた。

この老杉の周囲を3回まわると大蛇が出るという伝説があり、この木にはよほどのことがない限り近寄らなかった。

この老杉も昭和47年(1972年)に枯死。この伝説は市教育委員会『川越の伝説・第一集』に収録されている。

当社の南方には小畦川の清流が西から東に流れ、約4000坪の境内地には、樹齢400年を越す木々がたたずむ。

特に市の巨木として紹介されている幹回り3メートルのスギとヒノキをはじめ、スギも多い。「保存樹林」に指定されている。

川越景観百選スポット一覧「74.尾崎神社とさざんか通り」、川越百景「85.尾崎神社」に選定されている。

境内社に、伏見稲荷神社、天照両皇大神宮、琴平社・妙見社・三峰社・御嶽社、厳島社・養蚕社・天満社・稲荷社・疱瘡社がある。

大町鏡神社、上野と吉田の白鬚神社、安比奈と小堤と的場上組の八幡神社、的場下組八坂神社、倉ヶ谷戸箱根神社、新町三島日光神社、下広谷南と小堤後の白山神社、的場中組愛宕神社、上戸日枝神社、太田ケ谷高徳神社を兼務している。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、夫婦和合、家内安全(公式HP
尾崎神社 埼玉県川越市笠幡
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