「秩父霊場発祥の地」龍上観音・龍神池・大ケヤキ、秩父家祭の起源?
[住所]埼玉県秩父市中町16-10
[電話]0494-22-3386

秩父今宮神社(いまみやじんじゃ)は、埼玉県秩父市中町にある神社。近代社格では村社。今宮神社、八大龍王宮とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

古来より霊泉の地として、伊邪那岐大神伊邪那美大神が祀られていたという。

奈良時代直前の大宝年間(701年-704年)、役小角が当地に来て、八大龍王(八大竜王)を祀る「八大宮」を建立したとされる。

さらに平安時代の天長2年(825年)、弘法大師空海が当所を訪れ大日如来を宮中八神(御巫八神)と結び付けて奉斎。

往古は、大宮山満光寺・長岳山正覚院金剛寺などと呼ばれた寺院だった。

戦国時代の天文4年(1535年)、流行する疫病への対策として京都の今宮神社から須佐之男命を勧請した。

永禄13年(1570年)には全体を「長岳山今宮坊」と称するようになった。

明治に入って神仏判然令に従って仏教寺院として今宮観音堂を切り離した。

その際、社殿は秩父市黒谷の聖神社に寄進、境内地も大幅に縮小された。

鳥居の右手には「秩父霊場発祥の地」と書かれた案内板がある。秩父霊場とは、秩父にある34か所の観音霊場のこと。

鳥居をくぐると、すぐ右手に、大きな木の幹にできた祠に龍上観音の像が祀られている。

右手奥には龍神池があり、霊山である武甲山の伏流水が湧きだしているもので、秩父最古の泉とされる。

武甲山は秩父神社の神奈備山であり、秩父神社の御田植祭は、この龍神池の水を使って龍神を降ろし、神田に水を満たす神事。

秩父夜祭は、当社の水(水幣)を使った御田植祭で、その年の収穫を祝うと同時に武甲山に還す祭が起源ともされる。

境内には御神木であるケヤキの巨樹がある。

平成3年(1991年)12月30日、元旦祭の準備のため、神職や氏子が社殿の清掃をしていた時、奉安してあった御神体である龍の彫り物がにわかに動き出した。

その際、周囲に突風が舞い起き、風は竜巻となって大空を駆けのぼり、やがて、この大ケヤキの空洞のあたりに消えていったという。

社殿はこじんまりとしたものではあるが、龍上観音・龍神池・大ケヤキなど、霊地秩父を凝縮したパワースポットとして人気がある。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、リフレッシュ
秩父今宮神社 埼玉県秩父市中町
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