室町期に寺として開基、狛蛙が有名、水子供養・御神水・イチョウ
[住所]埼玉県富士見市水子1762-3
[電話]049-251-7520

水宮神社(みずみやじんじゃ)は、埼玉県富士見市水子にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

現存する般若院文書によれば、室町時代に京都聖護院を本山派とする修験寺として創建された。

当初は摩訶山般若院と号した。この文書は市の有形文化財に指定されている。

般若院では、加持祈祷をはじめ地域住民の人生相談相手となり、人々の生活と深く関わった。

また、教育の面でも寺子屋を営み、地元の子女指導に大きな役割を果たしたという。

昔、この村に住む生娘が何者かに犯され、妊娠してしまった。両親は大層嘆き、法師に願を掛けてもらった。

不思議にも、たちどころ水になってしまった、という。これが水子という地名の由来。古くから水子供養を行っている地。

別に、市内には今も約30ヶ所ほどの湧き水があり、これが社号や地名に影響を与えた可能性がある。当社境内にも清らかな御神水が湧いている。

明治初年の神仏分離令を機に、天照大神素戔鳴命木花開耶姫命誉田別命大國主命罔象女神を奉斎する水宮神殿となった。

平成5年(1993年)に現社号に改称した。例祭は4月29日。

この地に、人間のように立って歩きたいと願う蛙がいた。そこで蛙は、熱心に願をかけ、二本足で歩けるよう祈った。

ついに願いが叶い歩けるようになった。しかし、立ってしまうと蛙の目は後ろになってしまい、うまく歩けなかった。

そこで、もう一度願をかけ、もとに戻るように祈った。しかし、うまくいかなかった。そこに大日如来(不動明王)が来て、もとに戻してあげたという。

蛙は、「旅先から無事かえる」「失くし物がかえる」「若がえる」と、現在も信仰されている。

そして、これが当社最大の特徴である狛蛙の由来でもある。社殿に向かって右が「阿」、向かって左が「吽」のユーモラスなお顔の一対。

狛蛙のミニチュア置物もある。初穂料2000円。郵送も受け付けてくれる。

境内には、神仏混合の社としての特徴を今に伝える、犬の塚・筆子塚・般若院法経塔・慶山法師の石碑などがある。悪疫退散魔除獅子もある。

御神木は、社殿脇にある銀杏(イチョウ)の木で、樹齢350年ほどとされる。幹から根の一部である気根が成長し、まるで女性の乳房のように下がっている。

健康・長寿・出産・授乳の御神徳があるとされる。

境内には記念撮影用のパネルが複数設置され、その他、色鮮やかな説明書きなどもあったり、カラフルな神社としても知られる。

【ご利益】
開運招福、子宝・安産、厄災除け、水の神(公式HP
水宮神社 埼玉県富士見市水子
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