佐谷田の八幡社に神明と住吉が合祀、11月に提灯500個の燈明夜
[住所]埼玉県熊谷市佐谷田310
[電話]048-527-0885

佐谷田神社(さやだじんじゃ)は、埼玉県熊谷市佐谷田にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

明治22年(1889年)、佐谷田と戸出と平戸が合併して佐谷田村となった。

この合併に伴い、佐谷田の八幡社に、明治40年(1907年)、戸出の神明社が、大正2年(1913年)、平戸の他国社が合祀され、現社号に改称された。

主祭神は佐谷田の八幡神社で、譽田別命神功皇后玉依姫命

相殿に、戸出の神明社の大日孁貴命天鈿女命手力雄命、平戸の他国社の底筒男命中筒男命表筒男命住吉三神を祀る。

佐谷田の八幡社は『新編武蔵風土記稿』に「八幡社村の鎮守、永福寺持」とある。

創建年代は不詳だが、『大里郡神社誌』に、享保7年(1722年)3月11日、宗源宣旨を受け、正一位になったとある。

また、寛政5年(1793年)には、伯家に願い出て八幡宮の神号を受けた時の添え状の記事がある。

一方、戸出の神明社は『新編武蔵風土記稿』に「神明社 社領七石森の朱印を賜へり、別当金錫寺 新義真言宗」とある。

7石の社領を明治初めに上地されて以来零落し、県行政文書によれば、明治32年(1899年)、時の社掌杉浦正太郎は上地林を下げ戻しの上、境内に編入することを嘆願。

しかし、この嘆願により調査を行った東京大林区署長島田剛太郎は下記のように報告、上地林の下げ戻しは実現しなかった。
該神社は、村社なるも全く荒廃に任せ、神体は唯御幣のみ存するの状況、殆ど無格社に劣る
平戸の他国社は『新編武蔵風土記稿』に「他国明神社 村の鎮守なり、祭神詳ならず、或云住吉を祀りし社なりと云、超願寺持」と載ある。

口碑に「長崎平戸の神を祀り他国という」と伝え、戦後旧地に戻った。ただし、御神体は今も当社で祀られているという。

例祭は8月5日で、前日の4日が宵宮。4月15日が春季大祭で、10月15日が秋季大祭で、それぞれお日まち(お日待ち)。

11月23日に燈明夜が行われる。参道を500個の提灯で彩り、多くの飲食店も出店し、幻想的な時間を過ごせる。例年16時から20時半まで。

境内には富士塚があり、浅間神社(木花咲耶姫・小御嶽石尊大権現・大天狗・小天狗)を祀る。

他に、三峯神社(伊弉諾尊伊弉册尊)、稲荷神社(倉稲魂命)、琴平神社(大物主命)、八坂神社(素戔嗚尊)、天神社(菅原道真公)、伊奈利社(保食命)、厳島神社(市杵島姫命瑞津姫命田務姫命宗像三女神)がある。

また、八衢比古命日本武尊天児屋根命大山祗命を祀る。

【ご利益】
厄災除け、安産、子育て、地域安全(公式HP
佐谷田神社 埼玉県熊谷市佐谷田
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