室町期に下総を勧請した大沢の鎮守、7月に天王様の祭り、毎月骨董市
[住所]埼玉県越谷市大沢3-13-38
[電話]048-975-7824

香取神社(かとりじんじゃ)は、埼玉県越谷市大沢にある神社。近代社格では村社。越谷香取神社とも、大沢香取神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

室町時代の応永年間(1394年-1427年)、下総国一宮香取神宮の御祭神である経津主大神の御分霊を奉遷した。

大沢町の草分け百姓江沢太郎兵衛が著した『大沢町古馬筥』によれば、中世にはこの辺りが下総国に属していたという。

どちらにしろ、香取大明神として、太沢村鷺後に一村の鎮守となった。

大沢町一帯は、近世初期まで、現在の国道16号である猿嶋街道に沿った高畑や葛西用水筋(道川)の鷺後周辺に集落があった。

奥州街埴、後の日光街道の整備により、武州大沢宿ができたため、江戸時代前期の寛永年間(1624年-1644年)、鷺後から現在の大沢の地に遷座した。

鷺後の地には今も「元香取」と呼ばれる祠がある。

『新編武蔵風土記稿』によれば、「香取社。大澤町の鎮守とす。別当光明院 新義真言宗、末田村金剛院末、香取山と号せり、本尊十一両観音を安ず、薬師堂」とある。

現在の本殿は、幕末の慶応2年(1866年)あるいは明治元年(1868年)に再建されたもので、本殿周囲の彫刻は見事である。

明治6年(1873年)、村社に列した。昭和60年(1985年)に本殿の屋根が修復された。

現在までに、伊邪那岐命菅原道真公・木花開耶姫命譽田別命火産巣日神・崇徳天皇・大山祇命市杵嶋姫命八心思兼命・河菜姫命・大雷神・高龗神を併せて祀る。

例祭は10月。関東では珍しく、この例大祭を「おくんち」と呼ぶ。昭和35年(1963年)頃までは神輿や山車の巡行があった。

境内社に、高畑八坂神社(素箋鳴尊)がある。毎年7月14日の祭礼は「天王様の祭り」と親しまれ、境内は提灯を飾り、露店が立ち並ぶ。

毎月第2土曜日には、全国各地の古民具・骨董・アンティークの店が境内に集合する骨董市が開催されている。

毎年4月下旬の土・日曜日には植木市がある。

【ご利益】
武運長久・勝運、厄災除け、交通安全など(公式HP
香取神社 埼玉県越谷市大沢
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香取神社 埼玉県越谷市大沢の御朱印