「津を司る」もとは港、交通の要衝、水走遺跡と土豪水走氏と関係
[住所]大阪府東大阪市水走2-15-45
[電話]072-963-2256

大津神社(おおつじんじゃ)は、大阪府東大阪市水走にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 河内郡「大津神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創建や由緒は不詳。御祭神もよく分からない点が多いが、大土神とされる。大年神の子。ただし、これも大津を大津智の略とみて、推測している、とされる。

他に、津速比売、津速産霊神、さらに百済国貴須王の後裔で、津連の祖神とも。津速比売、津速産霊神は同神か。津速比売は天児屋根命の乳母ともされる。

津速産霊神は、『続日本後紀』承和10年(843年)正月27日条に、「中臣氏祖津速魂命」とある。しかし、当社と中臣氏の関係は不詳。

どちらにしろ、古来、妊婦の参拝が多く、安産祈願されてきたということもあり、姫神の可能性も高いか。

また、当社号は「津を司る」の意味で、往古は津、つまり港だったとされ、交通の要衝だったとされる。

平安時代から室町時代の中世にかけての集落が営まれた水走遺跡と合わせ、土豪水走氏が河内の一つの拠点として拓き、発展したものという。

貞観8年(866年)8月14日、正六位上から從五位下に、また、貞観18年(876年)閏4月7日には從五位上に進階している。

明治5年(1872年)、村社に列した。例祭は10月15日。秋祭りで、太鼓台などが出る。境内社に八幡神社がある。

【ご利益】
水難除け、海上・交通安全、五穀豊穣
大津神社 大阪府東大阪市水走
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