平清盛が造成した経が島に創建された社、後に九条家の鎮守社に
[住所]京都府京都市上京区京都御苑内6
[電話]075-211-4769

厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、京都府京都市上京区の京都御苑内にある神社。近代社格では無格社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

堺町御門の西側、九条池の中島に鎮座し、「池の弁天さん」と称される。市杵島姫命田心姫命湍津姫命宗像三女神を主祭神とする。

平安時代の承安3年(1173年)、平清盛が摂津国兵庫津に築島(経が島)を造成した。

社伝によれば、安芸国厳島社を崇敬した清盛が、経が島に社殿を構えて厳島社を勧請、後に清盛の母の霊を合祀したものが起源だという。

現在の配祀神は祇園女御で、清盛の母ではなく、伯母になっている。

現在地への遷座は不明だが、鎮座地は後世九条家の邸宅に取り込まれて同家の鎮守として崇敬された。また、池泉廻遊式庭園の一部を構成するものともなった。

社前の鳥居は花崗岩製で、笠木と島木が唐破風形式であることから「唐破風鳥居」と称される。

北野天満宮境内社の伴氏社の石造鳥居、木嶋坐天照御魂神社の三柱鳥居と合わせて「京都三鳥居」「京都三珍鳥居」とされる。

この鳥居ももとは経が島に建っていたもので室町時代後期に足利義晴が細川高国邸へ移築し、明和8年(1771年)に九条道前が幕府に乞うて現在地へ再移築したもの。

京都所司代が交替するたびに検査される定めであったという。国の重要美術品に認定されている。

社前に至る擬宝珠欄干付きの「高倉橋」は九条家移築後に架橋されたものだという。

例祭は、以前は7月15日、現在は6月15日。

なお、京都御苑内には他に、西園寺家の鎮守社だった白雲神社、花山院家の鎮守社だった宗像神社と、当社同様、邸内社の背景を持つ神社が残る。

【ご利益】
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厳島神社 京都府京都市上京区京都御苑内
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厳島神社 京都府京都市上京区京都御苑内の御朱印