源頼義が祈願、太田道灌の槙、例祭は9月、社家は桃山期以来の別当
[住所]東京都杉並区上荻4-19-2
[電話]03-3390-1325

荻窪八幡神社(おぎくぼはちまんじんじゃ)は、東京都杉並区上荻にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代初期の寛平年間(889年-898年)の創祀と伝わる。御祭神は応神天皇

永承6年(1051年)、鎮守府将軍源頼義が奥州東征、つまり前九年の役の折、当地に宿陣し、戦勝を祈願した。

康平5年(1062年)の凱旋時には、社殿を修め、盛大な祭典を執行し、武将を駐留させ、永く祀らせたといわれる。

社地南側、善福寺川岸一帯の丘地、現在の西荻北2丁目34-36番地付近をその館としたことから、この辺りは「城山」と呼ばれた。

戦国時代の文明9年(1477年)4月16日、太田道灌は石神井城攻略にあたって当社に戦勝祈願し、軍神祭を行った。

このとき社前に献植した槙樹(高野槙)一株が今なお社殿前にそびえる。樹齢500年を越える御神木「道灌槙」である。

安土桃山時代の天正19年(1591年)、柏木左近が命を受けて検地、その際、当社の社殿修復が行われ、別当として松永山不動王寺宮本坊大泉院を置いた。

明治になり、神仏分離令によって、大泉院が復職神勤したのが現在の宮司家である小俣家である。

明治7年(1874年)、村社に列し、本殿は明治28年(1895年)に、拝殿は昭和11年(1936)に造営された。

神楽殿は昭和7年(1932年)に新築された。なお、昭和9年(1934年)の暴風雨で「道灌槙」は一幹が折損した。

昭和43年(1968年)、神門と回廊が造営され、神楽殿が増築された。東参道に建つ一の鳥居は、平成23年(2011年)の東日本大震災で倒壊したものの、同年内に再建された。

鎮座地は青梅街道沿いの荻窪警察署のほぼ真向かい。例祭は9月15日に近い日曜日。前日の土曜日も含め、盆栽展・露天出店がある。

当日は、町内神輿が神社境内に集まり、少年剣道の奉納試合や大太鼓の奉納演奏、里神楽の奉奏がある。

境内末社として、合殿がり、祓戸神社(瀬織津姫神・速開津姫神)、琴平神社(大物主神)、須賀神社(須佐之男命)、稲荷神社(保食神)、御獄神社(太詔戸神)が祀られる。

合殿の隣りに猿田彦神社(猿田彦大神)と秋葉神社(火之迦具土神)がある。なお、兼務社に南荻窪天祖神社がある。

【ご利益】
厄災除け、無病息災、安産(公式HP
荻窪八幡神社 東京都杉並区上荻
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