貞観年間に神輿や流鏑馬の記録、10月に棒術「大草棒の手」の神事
[住所]愛知県小牧市大字大草2784
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大久佐八幡宮(おおくさはちまんぐう)は、愛知県小牧市大草にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。御祭神は、大鷦鷯命誉田別命息長足姫命

社伝によれば、最も古い記録は「清和天皇在位の貞観13年(871年)の重陽の日(9月9日)に、神輿行列や流鏑馬などが行われた」とある。

安土桃山時代、豊臣家が権勢を誇った際に社領の全てを没収され、一時途絶えたという。

江戸時代になり、慶長年間(1596年-1615年)、現在地に遷座。社伝によれば、移転の際、「旧社領には榊(さかき)の木を植えた」とある。

幕末の慶応3年(1867年)8月、勅命で神階正一位に叙された。昭和12年(1937年)、郷社に列した。

昭和61年(1986年)、拝殿の大規模修繕が行われた。この際、江戸麹町に住む池田屋吉兵衛によって奉納された三十六歌仙絵札は損傷が激しく、取り外された。

代わりに写真が掲示されている。現在は小野小町、藤原敦忠、遍昭、素性の4枚が欠けているが、近年、市の有形民俗文化財に指定された。

毎年3月に初午祭が行われる。この日には、人形供養なども行なわれる。7月には輪くぐり祭がある。

毎年10月に大草棒の手(ぼうのて)という神事が行われる。市の無形民俗文化財に指定されている。

流派は神影流で、伝承によると、大草の地に伝わっていた棒術を、神影流の達人伊庭軍兵衛が復活し受け継いできたという。近年、保存会を結成、伝承に努めている。

【ご利益】
厄災除け、安産
大久佐八幡宮 愛知県小牧市大草
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