平安時代前期の勧請、桃山期に現在地に遷座したもとの宅美天神
石作神社 愛知県犬山市大字今井字宮ノ洞37
[住所]愛知県犬山市大字今井字宮ノ洞37
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石作神社(いしつくりじんじゃ/いしづくりじんじゃ)は、愛知県犬山市今井宮ノ洞にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「石作神社(尾張国・丹羽郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

平安時代前期の寛平3年(891年)、現在の若宮の地に勧請されて、創建されたという。平安時代末期の『尾張国内神名帳』に「石作天神」とある。

安土桃山時代の天正15年(1587年)、現在地、入鹿池北集落の奥の尾根の上に遷座したという。江戸時代は「天神社」と称していた。

また、明治3年(1870年)までは宅美天神とも称され、式内社「宅美神社」と考えられたが、一宮市西大海道の現在の宅美神社に確定された。

明治4年(1871年)7月4日、村社に列し、明治32年(1899年)12月25日に現社号に改称。明治41年(1908年)11月14日、神饌幣帛供進社に指定された。

現在、当社自身特に式内社を主張していない。現在までの御祭神は、天照皇大御神菅原道真大己貴命小彦名命菊理姫命。例祭は10月10日。

境内社に、熊野社・秋葉社・琴平社・津島社・白山社・稲荷社がある。

なお、尾張国には式内社だけでも、丹羽郡の当社などの他、山田郡、葉栗郡、中島郡にそれぞれ「石作神社」があり、山田郡以外、それぞれ複数の論社がある。

丹羽郡の式内社「石作神社」の論社は他に、江南市石枕町の神明社(石作神社・石作神社神明宮)、江南市北山町西の八劔神社に合祀されたもの、犬山市天神町の田中天神社がある。

式内社「宅美神社」の論社は先の宅美神社の他に、小牧市の兒社(児社)がある。丹羽郡には他に、「託美神社」という式内社もある。丹羽郡扶桑町の式内同名神社に比定されている。

【ご利益】
開運招福、学業・受験合格、病気平癒
石作神社 愛知県犬山市今井宮ノ洞
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