田光八幡社、平安期の創建、熱田神宮の旧殿拝領、和合の木と老楠
[住所]愛知県名古屋市瑞穂区大喜新町3-23
[電話]052-881-7776

田光神社(たこうじんじゃ)は、愛知県名古屋市瑞穂区大喜新町にある神社。近代社格では郷社。田光八幡社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代の延暦元年(782年)、熱田神宮の神官である守部彦正が創建した。熱田神宮の真東の鎌倉街道沿いにあり、熱田神宮の遙拝所であったと伝えられる。

かつては神宮寺、高座宮(高蔵宮)とともに熱田神宮関連の神事が行われていた。

延久年間(1069年-1074年)、守部第十九代彦正が八幡社を勧請した。ここから八幡社・八幡神社・八幡宮になったとみられる。

御祭神は、応神天皇仁徳天皇神功皇后。例祭は10月体育の日。

守部氏(大喜氏)は第12代景行天皇の皇子で、日本武尊の兄である大碓命の子孫で、『古事記』に二人記される大碓命の子の押黒弟日子王を祖とする。

押黒弟日子王は『古事記』において、牟宜都(むげつ)の君らの祖とされ、その子は牟宜都守で、守部氏が形作られたという。

その裔である守部宿禰孫谷は飛鳥時代の朱鳥元年(686年)、熱田神宮に社職に就任、代々正六位大内人としてとして、明治4年(1871年)まで奉仕した。

この家系が平安期に当社を創建した、ということになる。

毎年元日、老若男女を問わず、熱田七所に参詣し、神宮寺、大喜宝殿(または大喜神社)、高蔵宮の三丘を拝すという風習があったという。熱田七所は熱田七社か。

社伝に関しては、熱田神宮の旧殿を拝領して本殿とすることを慣例としており、現在の本殿は明治6年(1973年)3月15日、熱田神宮の龍神社の旧殿を拝領したもの。

境内社には、八剱社・白山社・稲荷社(田光稲荷社)がある。また、弘法大師空海お手植という「尾張七本楠」の一つである老楠には、白龍社が祀られている。

その根方には径8寸ほどの穴があり、白龍(白蛇)が棲み、参詣者は鶏卵を白龍に供えると願いごとが叶えられると伝えられている。

また、本殿の前方には夫婦円満の御神木「和合の木」があり、丑満刻に中央の輪くぐりをすれば、子供が授けられるという。

【ご利益】
諸願成就、夫婦和合、子宝、厄災除け
田光神社 愛知県名古屋市瑞穂区大喜新町
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田光神社 愛知県名古屋市瑞穂区大喜新町の御朱印