縄文期からの聖地? 江戸初期に創建、神像の霊験、例大祭は8月上旬
[住所]東京都大田区蒲田4-18-18
[電話]03-3731-5216

蒲田八幡神社(かまたはちまんじんじゃ)は、東京都大田区蒲田にある神社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。境内に小円墳があったことや、言い伝えや伝説、史実などから推察して相当古くから聖地として村民の信仰の場であったものと思われる。

原点は縄文時代にまで遡れるとも。当地は、多摩川の河口に当り、水の便がよく、交通の要衝として、物資の集散地だった。

その分、都からの文化の伝播も最も早く、関東における文化の先進地だったと考えられる。

原子信仰とこれらの文化が融合しつつ、神社としての体裁をなしたものと思われる。

一説によれば、慶長5年(1600年)に創建され、豊前国宇佐八幡宮を勧請したという。御祭神は誉田別命

蒲田村より新宿分村にあたり、鎮守の神として、薭田神社から行基作の御神体三座のうち、春日の像一体を分ち、奉斎したところ、霊験あらたかだったという。

新宿分村は、慶長年間(1596年-1615年)とされるが、一説に平安時代末期か鎌倉時代初期ともいわれる。

明治維新となり、神仏分離により、春日の像は別当妙安寺に移されたが、戦災により焼失した。

昭和20年(1945年)4月15日、戦災により社殿は灰燼に帰したが、復興の機運がただちに沸き起こった。

もとは新宿八幡神社と称していたが、昭和24年(1949年)8月、現社号に改称。

例祭は8月8日。現在は、前後の8月第1土・日曜日。境内の仮設舞台では奉納演芸が上演され、多くの露店が並び、多くの参拝客で賑わう。

昭和58年(1983年)に新調された大神輿が、氏子地域九町会を練り歩く。JR蒲田駅前から当社に宮入りするまでの合同渡御が盛大。

現在の社殿は、昭和33年(1958年)8月8日、社殿復興遷宮祭が執行されたもの。

境内社に、天照皇大神日本武尊を祀る天祖神社、宇迦之御魂大神を祀り、戦災を逃れた満願火伏稲荷神社がある。

参拝すれば、御朱印を頂ける。また、兼務社である薭田神社・南蒲田北野神社・御園神社・女塚神社・椿神社の御朱印も頂ける。

【ご利益】
厄災除け、地域振興、開運招福、交通安全、商売繁盛(公式HP
蒲田八幡神社 東京都大田区蒲田
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