奈良期に宇佐を勧請、久が原一番の高所に奉斎された式内社の可能性
[住所]東京都大田区久が原2-18-4
[電話]-

八幡神社(はちまんじんじゃ)は、東京都大田区久が原2丁目にある神社。現在は徳持神社の兼務神社で、御朱印も徳持神社で頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 荏原郡「稗田神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

久が原には当社を含め、少なくとも三社の八幡神社があるため、当社は特に久が原東部八幡神社と呼ばれる。

他に、1丁目には道々橋八幡神社が、4丁目には久が原西部八幡神社があり、このうち、後者が当社との関連が深い。

奈良時代の神護元年(765年)9月、宇佐八幡宮を勧請したと伝えられる。御祭神は誉田別命

久が原一番の高所に奉斎されたという。現在の当社の立地とも合致する。

式内社「稗田神社」の論社は複数あるが、『式内社調査報告』では南久が原の鵜ノ木八幡神社を論社としている一方、『日本「神社」総覧』では当社を挙げる。

他の論社として、東六郷の六郷神社、蒲田の薭田神社、港区三田の御田八幡神社がある。

徳川氏が入国してから、東側の馬込領(向・むかい)、西側の六郷領(原・はら)に二分され、当社は馬込領久が原村の鎮守として崇敬された。

この時、六郷領の方に遷座したのが4丁目に鎮座する久が原西部八幡神社だと考えられている。

現在の本殿は弘化元年(1844年)3月に再建されたものだという。明治6年(1873年)、村社に列した。

例祭は9月第1土・日曜日で例大祭。境内末社に、稲荷神社(宇迦之魂命)があり、その例祭が2月初午。

【ご利益】
厄災除け、地域安全
八幡神社 東京都大田区久が原2丁目(東部)
【関連記事】
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧