江戸前期の社殿、日本一長いおみくじと「むすび玉」、12月に酉の市
[住所]埼玉県熊谷市宮町2-93
[電話]048-522-1985

高城神社(たかぎじんじゃ)は、埼玉県熊谷市宮町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 大里郡「高城神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社

創祀年代は不詳。御祭神は高皇産霊尊。安土桃山時代の天正18年(1590年)の兵火で社殿を焼失。

江戸時代前期の寛文11年(1671年)に忍城主であった阿部豊後神忠秋が再建。これが現在の社殿である。

寛文10年(1670年)2月、境内から霊泉が湧き、万病に効能があると信仰されたため、、数万の参拝客が詰めかけたという。

別当は石上寺だった。江戸時代には、「高城大明神」「高木大明神」と称した。明治7年(1874年)、村社に列し、大正5年(1916年)には県社に昇格した。

例祭は、秋祭が10月1日-3日、春祭が4月10日。12月8日が酉の市で、「お酉さま」と呼ばれ、境内に縁起物の熊手などを売る店が所狭しと並び、多くの人で賑わう。

樹齢300年(500年とも800年とも)のケヤキが御神木。境内摂社に、白山大神・琴平大神・八幡大神・大国主大神・鹿島大神・香取大神・伊奈利大神がある。

末社に熊野神社(伊邪奈岐命)、天神社がある。熊野神社は、平安時代末期の永治年間(1141年-1142年)に熊谷次郎直実の父直貞が箱田に勧請したもの。

直貞は当時この地域一帯に猛熊がはびこっていたのに対して、これを退治したと伝わる。明治40年(1907年)に当社境内に移された。

この熊野神社は、千形神社(血形神社)・星ノ宮とともに円照寺を別当とし、いずれも直実とのゆかりが深い寺社で、地名「熊谷」の礎となったという。

蹴鞠用具・オランダ古・軍配2点、采配1点・熊谷町古絵図・常夜燈が市の文化財に指定されている。

「日本一長いおみくじ」とされる長さ1メートルの長大なおみくじや、丸くてかわいいと評判の「むすび玉」がある。願い事を書き込み、奉納できる。

現在、市内久保島の久保島大神社などを兼務している。なお、式内社「高城神社」の論社は他に、市内高本に同名の神社がある。

【ご利益】
縁結び、安産、家内円満、営業繁栄、病気平癒
高城神社 埼玉県熊谷市宮町
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高城神社 埼玉県熊谷市宮町の御朱印