もとは保知石谷の奥に鎮座した「日渕」の神、風土記と式内の古社
比布智神社 島根県出雲市下古志町1374
[住所]島根県出雲市下古志町1374
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比布智神社(ひふちじんじゃ)は、島根県出雲市下古志町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「比布智神社(出雲国・神門郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

創祀年代は不詳。御祭神は、伊弉冉尊伊弉諾尊大日霊貴神

ただし、『出雲風土記鈔』では伊佐那美尊のみ、『雲陽誌』では伊弉諾尊・伊弉册尊としている。本来は1柱、江戸時代に2柱となり、近代の合祀を経て3柱になったという。

『出雲国風土記』にある「比布知社」に比定される。また、やはり同書に「日渕川」とある、その「日渕」が「比布智」で、「保知石」に転化したとされる。

もとは保知石谷の奥の芦谷に鎮座していたが、鎌倉時代初期の建久5年(1194年)に保知石谷の中央部に遷座した。

南北朝時代初期の暦応元年(1338年)、戦国時代の大永3年(1523年)の造営の記録が残る。

江戸時代初期の寛永13年(1636年)、須久茂津加山とよばれる丘で、須久毛塚と呼ばれる古墳だという現在地に遷座した。

江戸時代後期の天保3年(1832年)、社殿の造営が行われた。近世には「保知石大明神」「比布知大明神」と称していた。

明治5年(1872年)3月、村社に列し、昭和5年(1930年)には県社に昇格した。例祭は10月18日。

式内社の「同社坐神魂子角魂神社」を合祀したとも。他の論社に、市内知井宮町に鎮座する智伊神社の境内社である比布智神社がある。

境内社に、 靖国社、王子神社を合祀した春日神社、松尾神社、稲荷神社、大歳神社、田中神社、足所神社、梅宮神社がある。

文化財として、地元の武将である古志信綱(詳細不詳。室町時代か)が寄進した鎧、同じく古志宗信(1487年討死の記録あり)が寄進した箭筒箱がある。

他に、古獅子頭一頭、古能面一個、松平伯爵寄進寶山院筆三十六歌仙などがある。

【ご利益】
子宝・安産、夫婦和合、開運招福
比布智神社 島根県出雲市下古志町
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