子宝・安産・病気平癒の婦女の守護神、風土記記載かつ式内の古社
[住所]島根県松江市雑賀町1663
[電話]0852-21-1716

売豆紀神社(めつきじんじゃ)は、島根県松江市雑賀町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「賣豆紀神社(出雲国・意宇郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

創祀年代は不詳。『出雲国風土記』の「賣豆貴社」にも比定されている。主祭神は下照比売命出雲大社御祭神である大国主命の第三の姫神とされる。

平安時代の貞観7年(865年)10月には従五位、貞観13年(871年)10月には正五位と神階が進んだ。

もとは現在地より100メートルほど離れた売豆紀脇という山畑に鎮座していたが、江戸時代前期の寛文7年(1667年)、現社地に遷座した。

歴代松江藩主の崇敬が篤く、内室が懐妊の時は当社に安産祈願がされた。藩主家に限らず、一円の婦女の懐妊や病気の際の祈願が盛んだったという。

松江城下五社の一社とされる。

伊勢宮、つまり天照大神豊受比売命倭媛命が合殿。もとは藩祖松平直政が伊勢の神宮(伊勢神宮)の御分霊を奉斎したもので、明治32年(1899年)、松江市伊勢宮町から当社に合殿された。

明治4年(1871年)に郷社に列し、大正13年(1924年)に県社に昇格した。市内松南地区の総産土神として崇敬されている。例祭は10月3日で、例大祭の秋祭。

境内社として、社殿の右に八幡神社がある。明治期に、八幡宮・金刀比羅・番匠祖・笠森・霊稲荷・粟島・瘡守稲荷・道祖・愛敬稲荷・隅御前・日除稲荷・田中・直毘稲荷・國魂・稲荷・金屋子・愛敬荒・武内・日除荒・蟻通・田中荒・天満・鹿島の各社を合祀。

社殿後方に、伊勢神宮・皇居・明治神宮遥拝所がある。境内には他に、触ると子宝の霊験があるという「子宝いぬ」、「病気平癒・諸災祓除の唐獅子灯篭」がある。

【ご利益】
子宝、安産、子育て、特に婦女の病気平癒
売豆紀神社 島根県松江市雑賀町
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売豆紀神社 島根県松江市雑賀町の御朱印