式内旧地、式内名神大社の可能性もあるという雨の神・九頭竜大明神
葛神社 奈良県高市郡明日香村坂田736
[住所]奈良県高市郡明日香村阪田736
[電話]0744-54-2071 - 飛鳥坐神社

葛神社(くずじんじゃ)は、奈良県高市郡明日香村阪田にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

石舞台古墳からほど近く、古くから祀られる龍神さんとして親しまれている。『延喜式神名帳』にある式内小社「加夜奈留美命神社(大和国・高市郡)」の旧地とも。

式内社「加夜奈留美命神社」が、式内社「瀧本神社」の地に再興され移設されたものが、現在の加夜奈留美命神社とされる。

当社は、もとは九頭竜大明神と称されていた。阪田と祝戸の氏神で、御祭神は、気吹戸主命・天児屋根命。気吹戸主命は神直毘神に比定される場合がある。

明治43年(1910年)、「くつな石」とも呼ばれ、雨の神として高龗神を祀っていた龗神社を合祀した。「くつな石」は都塚古墳から1キロほどの山道を登ったところに現存する。

「明日香南無天踊り」と「龍神さんの龍」の絵馬が奉納されている。例祭は10月体育の日頃。

一方で、『延喜式神名帳』にある名神大社・月次新嘗「気吹雷響雷吉野大国栖御魂神社二座」の候補ともされる。

式内名神「気吹雷響雷吉野大国栖御魂神社」はすでに廃絶したともされるが、論社に吉野郡下市町阿知賀の國栖神社(國栖神神社)、現在の加夜奈留美命神社の境内社である葛神社などがある。

【ご利益】
祈雨・天候、五穀豊穣、地域安全
葛神社 奈良県高市郡明日香村坂田
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