天津石門別雅姫を弁財天とした式内名神大社「天津石門別稚姫神社」
厳島神社 京都府京都市北区雲ヶ畑中畑町54
[住所]京都府京都市北区雲ヶ畑中畑町54
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厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、京都府京都市北区雲ヶ畑中畑町にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 葛野郡「天津石門別稚姫神社」に比定される式内社(名神大社、月次・新嘗)。ただし、『延喜式』臨時祭 名神祭には掲載されていない。近代社格では村社。

鴨川の源流、雲ヶ畑中畑に鎮座し、厳島社とも呼ばれた。かつては知恵と音楽の女神、弁財天信仰により、雲ヶ畑弁財天社、石戸別弁財天、雲ヶ畑弁財天とも。

雲ヶ畑、中津川地域の産土産神である。御祭神は、天津石門別雅姫。都の水源地を守る社として崇敬を集めた。

天津石門別稚姫命は不詳。記紀には見えない。神名からは、素戔嗚尊の暴挙によって事故死した稚日女尊や、天石門別神との関係が指摘されるか。

明治初年、神仏分離令後の廃仏毀釈に際し、水神を祀る安芸厳島神社にあやかり、現社号に改称、弁財天は廃された。

明治時代、かつて中津川、中畑にあった天御中主神社(天御中主命)、大山祇神社(大山祇神)、稲荷神社(倉稲魂尊)、八幡神社(誉田別命)の四社が当社境内に遷座した。

本社裏山に、二つの5メートルにもなる石門岩が、それぞれ15メートル離れて祀られている。岩に御祭神が降臨したと伝わる。

かつて、樹齢400年を越える御神木のスギの大木があった。鳥居の前に切り株が残されている。また、トチノキなどもある。

社標は「式内嚴島神社」となっているが、山城国葛野郡には「厳島神社」の記載はない。式内社「天津石門別稚姫神社」は一説に廃絶、所在不明とされる。

【ご利益】
水源の神、身体壮健、スポーツ・技芸上達
厳島神社 京都府京都市北区雲ヶ畑中畑町
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