江戸中期から伝わる五穀豊穣と雨乞いの三匹による墨の獅子舞
[住所]千葉県印旛郡酒々井町墨1079
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六所神社(ろくしょじんじゃ)は、千葉県印旛郡酒々井町墨にある神社。墨村の鎮守で、近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。天御中主命を主祭神とする。江戸時代には、六所大明神と称し、真言宗泉光院が管理していた。例祭は7月15日の祇園祭と、10月15日。

江戸時代中期の享保19年(1735年)に社殿を新築し、その遷宮式に奉納したことから始まったとされる、墨の獅子舞が伝えられている。

墨獅子舞とも呼ばれ、五穀豊穣と雨乞いを祈願する、大獅子・中獅子・雌獅子の三匹獅子舞で、出羽国羽黒山から師を招いて伝授をうけたのが始まりという。

五穀豊穣と雨乞いに関して、舞いの中にも田植えの所作や耳を澄まして雨を呼ぶ動作が組み込まれているのが特徴。

明治時代末までは、舞い手は10歳くらいまでの少年だったが、次第に地域よりも学校が主体となり、担い手は青年達に移った。

この獅子舞の特徴は「お練り」と「念仏」が伴うことである。「お練り」は華やかな万灯を先頭にした行列で、3匹の獅子と猿が練り歩き、華やかな祭礼の雰囲気を盛り上げる。

また、「念仏」は五七調の歌で、神社では穢れを祓う歌、寺では香の煙が黒雲となるという内容の雨乞いを連想させる歌、区長宅では家をほめる、いわゆる「ほめ言葉」が歌われる。

かつては春秋の2回奉納されたが、現在は「墨獅子舞保存会」により伝承され、毎年7月第3日曜日に、当社と区長宅で奉納される。

演目には「足揃え」「芝獅子」「幣束獅子」「猿獅子」「剣の舞」があり、県の無形民俗文化財に指定されている。

明治42年(1909年)に周辺の神社を合祀、伊耶那岐命伊耶那美命大日霊貴命経津主神木花咲耶姫建御名方神倉稲魂命保食神熊野久須毘命・天日鷲神を併せて祀る。

本殿は平成元年(1989年)に新築されたものである。本殿向かって右横境内に、径15メートル、高さ2メートルの円墳である墨六所神社古墳がある。

【ご利益】
厄災除け、無病息災、五穀豊穣、祈雨・天候
六所神社 千葉県印旛郡酒々井町墨
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