伊勢神宮領の夏見御厨に外宮を勧請、昭和の合祀を経て今は神明社
[住所]千葉県船橋市金杉3-6-43
[電話]047-381-1011

豊受神社(とようけじんじゃ)は、千葉県船橋市金杉にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創祀の経緯は不詳だが、当地区の歴史は古く、意富比神社(船橋大神宮)所蔵の応長元年(1311年)文書にも、湊郷、夏見郷、宮本郷、高根郷とともに金曾木郷の名称で登場する。

平安時代に当地周辺が夏見御厨として伊勢の神宮(伊勢神宮)領になると、夏見にその守護として天照大神を祀る伊勢明神船橋明神社が建立された(現 日枝神社)。

当社も同じような経緯で、御厨の最北端である現在地に豊受大神宮(外宮)を勧請したと考えられている。

豊受大御神を主祭神とする。当社の周囲は、古い時代の土塁に囲まれており、防御施設としての役割も兼ね備えていたという説がある。

室町時代に御厨が消滅すると、伊勢明神船橋明神社は宮本の意富比神社や金杉、高根町神明社に分祀された。

当社は金杉集落の鎮守であるが、明治20年代(1887年-1896年)頃から地元では金杉神明社または神明社と呼称されることが多くなった。

夏見小室線の拡張工事や管理上の問題などに伴い、昭和40年(1965年)までに、近隣の神明社、天満宮、八坂神社、白旗神社など複数の神社を合祀した。

それぞれの御祭神であった天照大神、菅原道真素戔嗚尊も配祀している。近年では、豊受大御神より、天照大神の存在が強く、神明社と呼称されることが多いという。

現在は意富比神社の兼務神社の一つとされる。

近年、賽銭泥棒や太鼓の窃盗事件などが相次いだ。対策のため、高根同様、自警団が組織されている。

例祭は10月18日。1月7日におびしゃがあり、7月19日・20日に天王祭りが行われる。

【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、開運招福
豊受神社 千葉県船橋市金杉
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