25氏族の春日講、10月1日にどぶろく御神酒醸造、15日に王代津祭
[住所]大阪府東大阪市善根寺町6-7-67
[電話]072-981-7292

善根寺春日神社(ぜんごんじかすがじんじゃ)は、大阪府東大阪市善根寺町にある神社。神社本庁に属さない単立神社。御朱印の有無は不明。

生駒西麓、草香山の麓。直越の登り口に鎮座している。社前の石燈籠に平安時代の長久4年(1043年)の刻が見える。

古来唱えている神楽歌に「宮戸田おがめば西は海、東はお日の御前(みさき)なる」という歌がある。この地は草香山の尾崎、すなわち尾根の先端にあたる。

奈良時代の神護景雲2年(768年)、枚岡明神を御分霊して大和の春日に遷座した際、その奉仕者が供奉して大和へ移ったが、後に25名が河内に帰り、山中の一小寺である善根寺の傍らに住んだ。

彼らが大和の春日四神を勧請したのが当社の起源だという。御祭神は天児屋根命・比売神・経津主命武甕槌命。扁額には「日本最初春日大社」と記されている。

この25氏の家系は、「春日講(座)」を結び、春日大社の屋根の檜皮葺の作業などに出仕していたという。

25氏の家系には「春日鹿曼荼羅」が継承され、一年ごとに輪番で預かり、5月15日の春日講には、皆が集い、軸を掛けて祀ったという。

明治5年(1872年)、枚岡神社に合祀されたが、明治14年(1881年)に復社。

例祭は10月15日で、王代津祭(おだいつまつり)。初代神武天皇の事跡に由来する。10月1日に造酒神事があり、生駒山中の「龍の口」で汲んだ水で醸造される。

御神酒は本殿南にある「造酒斎殿」で造られ、以前は春日大社にも奉納されていたが、今でもゆかりの枚岡神社には届けられている。

この醸造も25氏の春日講によってなされていたが、今では氏子で還暦を迎える男衆で組織する「宮座」が務める。

どぶろく醸造が有名で、どぶろく祭りの感もあるが、王代津祭ではだんじりや布団太鼓も出て賑わう。現在は市の文化財に指定されている。

本殿隣に苔生した磐座があり、玉垣で囲われている。「神武天皇 御東征 孔舎衛坂 古戦場」と刻まれた石碑が建てられている。

『古事記』にも描かれた神武東遷の場面で、大阪湾に入ってきた神武天皇は、生駒越えで大和に入ろうとした。

これを知った長髄彦は当地孔舎衛坂で迎え撃ってこれを撃退。神武軍は兄の五瀬命が肘に流れ矢が当たり負傷し、退却を余儀なくされた。当地はその推定地とされる。

【ご利益】
地域安全、家内安全、子孫繁栄、酒造
善根寺春日神社
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