市が立つほど盛況な疱瘡の神、明治期に東京湾で鯨を拿捕した石碑
[住所]千葉県浦安市当代島3-11-1
[電話]047-352-2883

稲荷神社(いなりじんじゃ)は、千葉県浦安市当代島にある神社。近代社格では無格社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は不詳だが、江戸時代前期の元禄2年(1689年)、武蔵国小岩村(現 東京都江戸川区小岩町)の善養寺から移し祀ったものとされる。御祭神は豊受大神

いつしか、当代島の村長だった高梨氏所有の屋敷神となった。明治に入り、明治4年(1871年)4月に社殿改築、明治5年(1872年)に当代島の鎮守とされ、無格社となった。

明治41年(1908年)に本殿と拝殿が再建された。大正時代には、現在の相殿神である応神天皇と春日大神が祀られていたことが分かっている。

昭和19年(1944年)11月27日、米軍機の爆撃によって破損したため、昭和34年(1959年)1月に再建された。

しかし、周辺環境が著しく変わり、地盤沈下によって拝殿の腐食や境内の樹木の根腐りなどが起きたので、昭和58年(1983年)、境内整備事業が始まった。

大規模な土盛りなどが行われ、社殿が建替えられ、昭和59年(1984年)に事業は完工した。

例祭は6月22日。当社・清瀧神社豊受神社の浦安三社で例大祭が行われ、浦安三社祭とも呼ばれ、宵宮含み3日間、神輿渡御などがある。

古くから疱瘡に霊験があるといわれ、嘉永年間(1848年-1855年)には境内の小石を持ち帰る者も多く、市も立ったほどだったという。

境内には大鯨の石祠がある。明治8年(1875年)、高梨源八・西脇清吉の両名が、東京湾で大きなクジラを拿捕したことを記念したもの。

他に石祠として、八幡神社・八幡大神、金刀比羅宮がある。また富士塚があり、浅間神社がある。

【ご利益】
病気平癒、厄災除け、商売繁盛、家内安全、産業繁栄
稲荷神社 千葉県浦安市当代島
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