梛神社の境内、京中の式内社、奈良からの勧請か? 皮膚病に霊験
隼神社 京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町18-2
[住所]京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町18-2
[電話]075-841-4069 - 梛神社

隼神社(はやぶさじんじゃ)は、京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町の梛神社の境内にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 宮中京中 京中坐神 左京四條坐神「隼神社」に比定される式内社(大社、月次相嘗)。

創建は不詳。奈良県奈良市の同名神社が平安遷都に伴い分祀、当社が創建されたとも。

御祭神は、主祭神が建甕槌神、配祀神が経津主神。奈良市の隼神社も春日色が強く、当社との関連をうかがわせる。

あるいは、当社の御祭神も、当初は社名通り、角振隼総明神・角振隼総別命とも呼ばれる隼総別命だったか。

『日本三代実録』において、貞観2年(860年)から貞観16年(874年)にかけて「後院隼神」の神階が無位から従四位上まで昇叙された旨の記載がある。

『日本三代実録』当時に四条に所在した後院は、右京三条から四条の朱雀院であることから、当社は朱雀院内に祀られたと見られている。

朱雀院の復元研究においても、院の南西角に鎮守として石神明神・隼社があったことが明らかとなっている。

つまり、当時の当社の位置は四条大路と皇嘉門大路交点の北東角、すなわち現在の中京区壬生花井町の南西部分と推定されている。

その後、『延喜式』編纂時までには左京四条坊内坊城小路に移されたと見られ、以後同地で推移したとされる。

江戸時代には「隼」が訛って「ハヤクサ」と読まれたことから、皮膚病の一種である瘡(くさ)の平癒のために信仰されたという。

大正7年(1918年)に現在地の梛神社境内に遷座した。旧鎮座地には石碑が建てられている。例祭は11月第3日曜で火焚祭。

【ご利益】
病気平癒、厄災除け
隼神社 京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町
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