平安期創建の細田妙見、御神水の湧き水がパワースポットとして人気
[住所]千葉県君津市浦田14-1
[電話]0439-27-3187

久留里神社(くるりじんじゃ)は、千葉県君津市浦田にある神社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

平安時代の治安元年(1021年)、久留里城主上総介平忠常が浦田妙見堂として勧請、別名を細田妙見という。妙見信仰の社だった。

鎌倉時代の建久3年(1192年)7月22日、源頼朝が真鶴より勝山に上陸した時に戦勝祈願し、征夷大将軍となった後、文覚の弟子頼忠上人を別当として祭典を執行。

これにより、現在も例祭は7月22日に執り行われる。

武田真勝や里見義堯をはじめ、江戸時代には大須賀氏・土屋氏・酒井氏などの領主の信仰も篤かった。

享保2年(1717年)に入封した黒田直純によって、久留里城築城の願文が奉納され、以後歴代藩主が崇敬した。

明治になり、御祭神は天御中主命に改められ、大正元年(1912年)9月に日本武尊市杵島比売命木花之開耶比売命大己貴命を合祀した。

また、大正2年(1913年)6月に伊邪那美神天照皇大神少彦名命応神天皇を、同年9月には菅原道真命を本社に合祀した。

さらに昭和3年(1928年)、近隣の10社を合祀してその総社となった。

本殿は中央正面に「海老の腰」のついた禅宗様の須弥壇が置かれ、その上に千鳥破風つき、二軒、繁垂木、二手先斗などを備えた禅宗様の厨子があり、神仏習合の名残をとどめるものとして、市の文化財に指定されている。

久留里は環境省の平成の名水百選の町にも選ばれている名水地で、当社の境内でも御神水として水が湧き出ている。最近ではパワースポットとしてこの御神水を求める観光客も多い。

妙見とは北極星を神格化したもので、その姿は亀に乗った武人であるとされていることから、境内には亀をモチーフにした像が多く見られる。

平将門の三男頼胤が細田妙見を参詣した際、「城は浦田山に築き、久しくこの里に留まるべし」との御託宣があったとされ、これが久留里という地名の発祥になったという説がある。

例大祭のうち、神事は7月22日に行われるが、近年は神輿渡御については7月22日前後の土曜日に「久留里夏祭り」として開催されている。

【ご利益】
病気平癒、身体壮健、健康長寿、地域安全
久留里神社 千葉県君津市浦田
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