江戸川で分断された西岸に流山市三輪野山を江戸期に勧請・奉斎
三輪神社 埼玉県吉川市三輪野江1372
[住所]埼玉県吉川市三輪野江1372
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三輪神社(みわじんじゃ)は、埼玉県吉川市三輪野江にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 下総国 葛餝郡「茂侶神社」に比定される式内社(小社)の参考社。

三輪の社などとも呼ばれ、大己貴尊少彦名尊を御祭神とする。本社は奈良県の三輪山、いわゆる三諸の神奈備を御神体として奉斎している大神神社

江戸時代に、千葉県流山市三輪野山の式内社である茂呂神社を御分霊して奉斎したのが始まり。江戸時代の創建なので、式内社であるはずがないが、式内社からの分社であるために、参考社か。

しかし、そのような例は他にも多く見られ、流山市三輪野山と言い分が食い違っているならともかく、同一の由緒を伝えており、当社を特に式内社の参考社とする理由がよく分からない。

慶長年間(1596年-1615年)、二郷半領の新田開発が進められ、江戸川が掘られて区域が分断されたため、誓願の当地に元和年間(1615年-1623年)、分祀された。

享保3年(1718年)には時の神祇道官領卜部兼敬によって正一位三輪大明神の宗源宣旨を受けた。

昭和59年(1984年)、社殿の老朽化に伴い、社有地の一部を売却し、寄付金を募り、拝殿の新築と諸整備の事業が完成している。

なお、式内社「茂侶神社」の論社は千葉県の流山市三輪野山の他に、松戸市小金原船橋市東船橋に同名の神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、産業振興、商売繁盛
三輪神社 埼玉県吉川市三輪野江
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