大聖寺川河口と北潟湖に臨む陸地続きの小島、継体朝の勧請
[住所]石川県加賀市塩屋町「鹿島の森」
[電話]0761-72-7900 - 市観光交流課

鹿島神社(かしまじんじゃ)は、石川県加賀市塩屋町の「鹿島の森」内に鎮座する神社。御朱印の有無は不明。

「鹿島の森」は、北側は大聖寺川河口に、南西側は福井県の北潟湖に臨む陸地続きの小島。『三壺記(三壺聞書)』によれば、南北朝時代、加賀と越前で領土争いがあったという。

あまりにも木が多い茂っていたので、越前の者がこれを伐採した、ということもあってか、室町幕府初代将軍足利尊氏は、これを加賀のものとする評定をした。

おそらくは神域として認知されている地に対して、越前のやり方が狼藉と映ったことによる判断だと思われ、以降、加賀に属することになった。

古くは天台宗の霊場として、また江戸時代は大聖寺初代藩主前田利治が法華宗萬宝院の道場としたため、その社叢は数百年斧を入れることがなかったと伝えられる。

タブ・スダジイ・ヤブニッケイなどの常緑広葉樹林がおおい、樹下にはカラタチバナ・べニシダ・ムラサキシキブなどが自生し、動物ではツルガマイマイ・アカテガニなどがいる。

加賀における唯一の暖地性植物による原生林で、この地域では福井県三国町の雄島とともに典型的な原植生を残存しているものとして貴重な存在である。

現在は、「鹿島の森」として、国の天然記念物に指定されている。

当社は、第26代継体天皇の御代、常陸国に鎮座する鹿島神宮の御分霊を勧請して創建されたという。御祭神は武甕槌神だろう。

明治9年(1876年)、萬宝院は廃寺となり、当社のみが残された。拝殿は入母屋・桟瓦葺・平入・3間向拝。本殿は一間社流造・桟瓦葺。

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鹿島神社 石川県加賀市塩屋町「鹿島の森」
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