杉森神社（すぎもりじんじゃ）は、福井県大飯郡高浜町六路谷にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

由緒や創建は不詳だが、若狭国内神名帳（『若狭国神階記』）にある「正五位　山井杉杜明神」が当社ではないかとされる。

御祭神は、伊弉諾尊・大物主神。

当社は境内にあるオハツキイチョウで有名。「杉森神社のオハツキイチョウ」として、国の天然記念物に指定されている。

1株は社殿東方山腹にあり、目通し幹周2.9メートル、もう1株は社殿西側にあり、目通し幹周2.7メートル。高さはいずれも約32メートル、2本とも雌株。

上記は福井県によるサイトの情報だが、現地案内板では、目通し幹周・樹高ともそれぞれ少しずつ高くなっている。

オハツキイチョウは葉の縁に雄株では葯、雌株では胚珠または種実が生じるもので、花が葉から進化したことを実証するものとして知られる。

単に葉に実がなるという奇樹というだけでなく、一種の「先祖返り」であり、植物の発生進化系統上から見ると、シダ類、特にソテツシダに似た葉に実がつく原始的な性質を有している。

つまりオハツキイチョウは、種子ができる植物でありながら、葉の上に胞子をつくるシダ植物に似ていることから、植物系統学上極めて重要視されている。

オハツキイチョウの国指定天然記念物は他に、茨城県水戸市八幡町の水戸八幡宮に、「白旗山八幡宮のオハツキイチョウ」などがある。

【ご利益】
良縁・縁結び、リフレッシュ

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