平安時代の前に伊勢を勧請した神明宮、源義経も参拝祈願、社叢
宮川神社(新潟県柏崎市大字宮川4027)
[住所]新潟県柏崎市大字宮川4027
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宮川神社(みやがわじんじゃ)は、新潟県柏崎市宮川にある神社。神明神社の一つ。御朱印の有無は不明。

創建は平安時代直前の延暦元年(782年)、藤原政信が伊勢の神宮(伊勢神宮)の御分霊を勧請したのが始まり。御祭神は天照大御神

藤原政信は不詳だが、征夷大将軍坂上田村麻呂に従って下向した田村伊勢守・藤原政信という人物がいる。群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京を開拓したと伝わる。

当初は向山山頂付近にあり、神明宮と称していたが、平安時代の承和年間(834年-848年)に現在地に遷座し、明治23年(1890年)に現社号に改称した。

鎌倉時代の文治年間(1185年-1190年)、源義経が奥州平泉へ下向する途中に立ち寄り、武運長久を祈願し、本殿・花表・御橋などを寄進したと伝えられる。

宮川の地は北国街道の宿場町で松前回米船の寄港地だったこともあり、多くの旅人や、海運関係者が、道中安全や海上安全、豊漁などを祈願した。

また、椎名陣屋が近くにあることから武士にも信仰された。現在の本殿は江戸時代後期の文政12年(1829年)に建立されたもの。

拝殿及び幣殿は明治42年(1909年)に再建されたもので、当社の本殿・拝殿・幣殿は国登録有形文化財に登録された。

周囲一帯が神域だったため、ほとんど人の手が入らず、古くから植生が守られ、ケヤキ、エノキ・エゾイタヤ・ミズナラ・カシワなど多くの植物が見られる。

海岸から約1キロほどはなれた、標高100メートルの山の南西斜面にある面積5.4ヘクタールほどの森林で、「宮川神社社叢」として国の天然記念物に指定されている。

平成19年(2007年)の中越沖地震で、山腹の土砂崩れにより被害を受けたが、復興プロジェクトなどが進んでいる。

【ご利益】
開運招福、大漁満足・商売繁盛、海上・旅行安全
宮川神社(柏崎市) - 平安時代の前に伊勢を勧請した神明宮、源義経も参拝祈願、社叢
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