奈良期に勧請、境内には純白の巨大なペグマタイト岩脈
鹿島神社(福島県郡山市西田町丹伊田宮作33)
[住所]福島県郡山市西田町丹伊田宮作33
[電話]024-971-3276

鹿島神社(かしまじんじゃ)は、福島県郡山市西田町にある神社。鹿島大神宮・鹿嶋大神宮とも。御朱印の有無は不明。

社伝によると、奈良時代の天応元年(781年)9月15日、鹿島神宮を勧請したのが始まり。御祭神は武甕槌大神

古来より鹿島大明神と呼ばれ崇敬され、特に三春城主の秋田家が代々尊崇していたという。

天和3年(1683年)、陸奥三春藩2代藩主秋田盛季によって拝殿が造営された。これが現存の拝殿ともされるが、文化財指定はないようだ。

明治4年(1871年)、郷社に列す。明治16年(1883年)、県から鹿島大神宮の社号の認可を受けた。

当社で何より有名なのは、ペグマタイト。「鹿島神社のペグマタイト岩脈」として、国の天然記念物に指定されている。

ペグマタイトとは、「巨晶花崗岩」とも呼ばれる花崗岩質で、石英・長石を主成分とした大きな結晶の集合した岩石のことである。

阿武隈山地に沿って形成されており、丸森大張・霊山・川俣・東和・塙・久慈・高岡など140キロも帯状に連なっているという。

岩脈は本来地下に埋もれているが、1億年前に隆起して露出したといわれている。今ではスギの古木でおおわれた境内に、純白の巨大な岩が映えている。

光学レンズや陶磁器など工業用の原料となるため、ペグマタイトの大産出地であった。今は約1万4000トンと推定される量が保存されている。

岩脈が露出している面の延長は約40メートル、幅14メートル、地下10メートルまではこの岩石があると推定されるという。

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鹿島神社(郡山市西田町) - 奈良期に勧請、境内には純白の巨大なペグマタイト岩脈
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