もとは朝鮮人陶工の檀君信仰、後に陶器神、美山地区の信仰中心
玉山神社(鹿児島県日置市東市来町美山788)
[住所]鹿児島県日置市東市来町美山788
[電話]0994-42-2267

玉山神社(たまやまじんじゃ)は、鹿児島県日置市東市来町美山にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

神社のある辺りは美山(苗代川)と呼ばれ、豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に連行された朝鮮人陶工が薩摩藩によって集住させられていた集落があった。

江戸時代初期の慶長10年(1605年)、その陶工達が朝鮮宗廟の神である檀君を祀る祠を建てたのが始まり。

海の彼方より大きな火の玉が飛来し、蜂巣ヶ谷の大石の上に落ちた、その自然石を御神体として、玉山宮とも高麗神とも称した。

江戸時代中期の明和3年(1766年)2月、島津家ではこの玉山宮を陶器神として祀り、社殿を造営。以来、修繕一切を藩で行うこととした。昔は廟様式の社殿であった。

明治35年(1902年)頃から瓊瓊杵尊を祀り、明治42年(1909年)に素戔雄命建御名方神保食神・八坂比売命の4柱を祀った。

さらに翌明治43年(1910年)、剣神社(剣大明神・青剣大明神)・鎮守神社(鎮守大明神)を合祀した。

現在の社殿は大正6年(1917年)に改築されたもの。

祭祀の変更などを経たものの、どちらにしろ美山地区の信仰の中心で、以前は特に航海・漁業の守護神として、現在では陶器守護の神として崇敬を集めている。

昭和の外務大臣、東郷茂徳はこの地の出身で、茂徳の母親はこの神社に日参していたと伝わる。

【ご利益】
産業振興、海上安全、大漁満足
玉山神社(日置市) - もとは朝鮮人陶工の檀君信仰、後に陶器神、美山地区の信仰中心
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