大野東人が植えた樹齢1300年の親スギ、「いぼ石」とウナギ信仰
石動神社(山形県新庄市萩野)
[住所]山形県新庄市萩野
[電話]-

石動神社(いするぎじんじゃ)は、山形県新庄市萩野にある神社。地元では権現様とも呼ばれている。御朱印の有無は不明。

古来から羽州街道が通っていた、市東郊の神室山山麓の道と、神室山を源流とする市の上水道水源の一つでもある泉田川が交わる地点に位置する。

御祭神は石動彦と白山姫命。五社権現と総称される。ともに山岳信仰にまつわる神で、神室山や萩野から入山する神室連峰の一峰である八森山に対する信仰である。

平安時代の大同元年(806年)、京都から勧請されて創建されたと伝えられており、市内では最も歴史がある古社である。

本山は、富山・石川両県の県境に位置する石動山・伊須流岐比古神社

それよりも前、奈良時代の天平9年(737年)、大野東人の東征の際に、戦勝を祈願して杉を植え、これが、現存する巨木親杉であると言われる。

社殿の裏にあり、樹齢1300年あまりとされるこの親スギは、県の天然記念物に指定されている。他にも、参道の両側に数十本の杉の巨木が立ち並んでいる。

地元では、ウナギを当社の神の使い、あるいは御神体として大事にしており、ウナギのご利益で周囲の田畑は水枯れしないと信じられている。

参道の敷石の中に「いぼ石」というつややかな石がある。この石はイボ取りに効果があるとされ、優しく摩るとイボが取れ、逆に石を踏みつけるとイボができると言い伝えられている。

例祭は、旧暦9月8日・9日。

【ご利益】
五穀豊穣、身体壮健、健康長寿、夫婦和合、家内安全
石動神社(新庄市) - 大野東人が植えた樹齢1300年の親スギ、「いぼ石」とウナギ信仰
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