鹿島大神苗裔38社の一つ、3月の馬に乗らない流鏑馬「奉射祭」が有名
[住所]宮城県伊具郡丸森町小斎日向5
[電話]0224-78-1343

小斎鹿島神社(こさいかしまじんじゃ)は、宮城県伊具郡丸森町小斎にある神社。正式には鹿島神社のみ。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

第12代景行天皇の御代、日本武尊が東征の際に創祀し、国家鎮護を祈願したと伝わる。

『日本三代実録』貞観8年(866年)の条に「伊具郡鹿島苗裔神一座」とあるのは当社のこととされる。いわゆる鹿島大神苗裔三十八社の一つ。

御祭神は、武甕槌神。もとは鹿島大明神と称し、本山派修験の宝成院が社務に預かった。

当地の領主だった小斎長門、また、天正年間(1573年-1592年)以後は伊達家の流れを汲む佐藤氏において、大小祭典が執行され、造修営が行われた。

明治維新により、現社号に改称し、明治3年(1870年)には宝成院が別当から離れ、明治5年(1872年)に村社に列し、明治40年(1907年)3月には幣帛供進神社に指定された。

本殿は天文元年(1532年)の再建で、拝殿は寛政4年(1792年)の再造にかかるとされる。だとすれば、最低でも国の重要文化財クラスだが、文化財指定は不明。

例祭日は4月17日。もとは正月、現在は3月中旬に、馬に乗らず、立ったまま射るやぶさめ(流鏑馬)「奉射祭」が行われることで知られる。

江戸時代前期の寛永20年(1643年)、佐藤家4代領主斎藤清信が行ったのを起源とする。

弓士10名が前日より精進潔斎をし、最初に、白装束の神主が紙の白い目隠しをして行われる「御神的神事」がある。

長さ1メートルの桑の弓を用いて、長さ60センチのヨモギの矢を12本、鳥居の下に設けられた直径1.6メートルの的をめがけて放つ。

矢が白い場所に当たると「晴れ勝ち」、黒い場所だと「雨勝ち」、外れだと「風」になるとされる。

次に、10人の弓士により、18メートル離れた場所から直径1.6メートルの的をめがけて、各自が矢を放つ「大的射礼」が行われる。

戦争で中断されていたが、平成3年(1991年)3月3日に復興した。

【ご利益】
武運長久・勝運、身体壮健、病魔退散
小斎鹿島神社 - 鹿島大神苗裔38社の一つ、3月の馬に乗らない流鏑馬「奉射祭」が有名
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小斎鹿島神社の御朱印