秋田鹿角市、無実の罪で困った人の夢枕に立ち、解決した菅原道真の霊
[住所]秋田県鹿角市八幡平字天神館33
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松舘菅原神社(まつだてすがわらじんじゃ)は、秋田県鹿角市八幡平にある神社。菅原道真を菅亟相として祀る天神・天満宮の一つで、松舘天満宮とも称される。御朱印の有無は不明。

『松館天満宮縁記』によれば、鎌倉時代の正安2年(1301年)5月25日、一説に平安時代の治安2年(1022年)のことともされる伝承が残る。

松舘精左衛門精長という智仁勇兼備の館主が、無実の罪を蒙り、悩んでいたところ、その夜半に夢幻となく衣冠正しき官人が黒牛に乗り、現れた。

その官人は手に梅花を持ち、精長の枕元に来臨して、「そなたは日々私を敬しているから、今回の無実の罪は消滅させよう」と言ったという。

また、梅の花を三振りして、「この館は素晴らしい場所にある。近隣の村人を氏子として、社を建立すれば、今後諸々の災いを避けられるだろう」とも言った。

ここで精長は夢から覚め、すぐさま神酒・香花・供具を捧げて礼拝した。

日を経ずして無実の罪の晴れた精長は、館の中に社を建立し、村人とともに天神を遷し奉り、天満大自在綱乗天神宮と崇め奉ったという。

現在の本殿は、江戸時代前期の慶安2年(1649年)の建立と伝えられる。

例祭は4月25日。探湯神事は、作付の吉凶を占い、奉納舞の三ノ岳権現舞とともに、「松館天満宮三台山獅子大権現舞」として有名で、県の無形民俗文化財に指定されている。

境内社に、琴平神社・八坂神社・出羽三山神社・八幡神社・薬師神社・駒形神社・山神社・乃木神社がある。

乃木神社に関しては、当社宮司が東京赤坂の乃木神社に「留学」していたことにちなむもので、乃木希典を正式に奉斎しているか否かは不明。

【ご利益】
学業・受験合格、無実の罪からの解放
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