谷内観音堂から神明社に、8月には先祓舞、12月には五大尊舞の奉納
[住所]秋田県鹿角市八幡平字谷内14
[電話]0186-34-2225

天照皇御祖神社(あまてらすすめみおやじんじゃ)は、秋田県鹿角市八幡平にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。境内にある板碑は今から700年以上前の鎌倉時代末期のものとされ、それ以前に創建はさかのぼる。板碑は県指定無形文化財。

谷内観音堂と呼ばれていた。戦国時代の永禄10年(1567年)に秋田近秀の兵火によって焼失。これを機会に天正2年(1574年)に約150メートル下手の現在地に移転した。

この際の再建時に天照皇御祖神と称したとも。江戸時代になり、万治2年(1659年)と天明5年(1785年)に再建の記録が残る。

天明5年の再建時のものが現在の社殿となっている。明治になり、現社号に改称して、神明社・神明神社として尊称され、明治6年(1873年)に村社に列した。

明治43年(1910年)には無格社八幡神社、駒形神社、出羽神社、滝沢神社、八坂神社、明治45年(1912年)には熊野神社を合祀した。

御祭神は、天照大御神須佐之男命保食命誉田別命

例祭は8月16日。先祓舞が8月15日-16日に行われる。当社から神輿に御神体を乗せ、同じく鹿角市八幡平にある八坂神社へ移動。

そこで例祭を執り行い、後に子供たちによる舞が神輿を先導して地域を祓い歩く。市指定無形民俗文化財に登録されている。

ユネスコ無形文化遺産、国重要無形民俗文化財である「大日堂舞楽」の一部、五大尊舞が12月26日に奉納される。『だんぶり長者伝説』の主人公である、だんぶり長者の舞。

1月2日に、大日霊貴神社で大日堂舞楽が奉納される。

境内の東側に磨崖仏があり、弥陀三尊が刻まれている。製作年代は鎌倉時代末期と推定されている。

中央に阿弥陀三尊・左にサ観音菩薩・右にサク勢至菩薩と刻まれている。中世のものでは北限のものとされており、県指定史跡である。

境内社に、天神社・五大社がある。

【ご利益】
開運招福、厄災除け、五穀豊穣
天照皇御祖神社 - 谷内観音堂から神明社に、8月には先祓舞、12月には五大尊舞の奉納
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