国分氏崇敬の国分一ノ宮、頼朝や政宗の造営、400年の棟札
[住所]宮城県仙台市青葉区上愛子塩柄33
[電話]022-392-2254

諏訪神社(すわじんじゃ)は、宮城県仙台市青葉区上愛子にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

斉勝川が蕃山丘陵から愛子盆地へと流れ出る地点の左岸に鎮座する。

もとは国分一ノ宮と呼ばれ、国分荘三十三ヶ村の総鎮守一宮であり、平安時代の延暦年間(782年-806年)に山神として祀られ、氏子の崇敬を集めたという。

鎌倉時代の文治年間(1185年-1190年)、源頼朝が平泉の藤原泰衡を討伐した際に、特に当社に祈願して戦勝を得たので、家臣の伊沢家景に本社殿を造営させた。

この際、建御名方命を祀って諏訪社と改称した。現在は中宮に白幡大神、左宮に黒鳩大神、右宮に彌渡大神、夢想宮に住吉大神も祀る。

室町時代の康正3年(1457年)、国分宗治が当社の再興を図り、社殿を造営。

江戸時代には伊達政宗、茂庭定元らによって数回にわたり社殿などの造営・改修が行われた。

現在の本殿は江戸時代中期の宝永2年(1705年)の建築。こけら葺屋根の三社造り。現在は棟札12枚の附けたり含め、県の有形文化財に指定されている。

この12枚の棟札は、康正3年(1457年)から慶応元年(1865)に至る400年もの記録となっている。

明治7年(1874年)8月、村社に列せられ、明治40年(1907年)4月には供進社に指定された。

例祭は4月29日。御輿渡御があり、神輿を担いだ若者や、稚児行列が愛子地区などを練り歩く。

主な神事として、筒粥がある。

仙台市には他にも太白区郡山などに同名の神社がある。

【ご利益】
武運長久・勝運、地域振興、地域安全、家内安全、厄災除け
諏訪神社(仙台市青葉区) - 国分氏崇敬の国分一ノ宮、頼朝や政宗の造営、400年の棟札
【関連記事】
宮城県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、宮城県に鎮座している神社の一覧