「行く」か「靭」か、それとも「ゆき」、道祖神・軍事の神・農業神の式内社
行神社(宮城県黒川郡富谷町志戸田字塩釜15)
[住所]宮城県黒川郡富谷町志戸田字塩釜15
[電話]022-358-2266

行神社(ゆきじんじゃ)は、宮城県黒川郡富谷町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「行神社(陸奥国・黒川郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

富谷町の北部には水田が広がっており、北西側の志戸田地区の丘陵の東端で、国道4号線の西側の側道から300メートルほどの丘の上にある。

創建などは不詳だが、旧陸奥国に百座、黒川郡には四座が祀られている式内社のうちの一社。御祭神は、猿田彦命

大嘗祭の時には、東西に悠紀殿と主基殿の二殿が特設され、祭儀が執り行われる。

社名は「行く」の意味とする一種の道祖神、岐神となり、往還の守り神と考えることができるという。

「行き」を靭(ゆき・うつぼ)とすると、矢を入れる筒型の容器であり、軍事の神とも。

また、大衡にある須岐神社を鋤神ととらえ、農業の神として、富谷の「ゆき」、大衡の「すき」として一対に考えられるとも。

例祭は、春が4月10日、秋が10月第2日曜日。

境内には樹高約20メートル、根回り3メートルあまりの杉の木があって、樹齢は700年を超えると推定されている。

なお、式内社「行神社」の論社は他に、黒川郡大和町吉田の船形山神社がある。

【ご利益】
交通安全、旅行安全、五穀豊穣
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