道真から16代の子孫が平安末期に創建、佐賀城の鬼門に遷座、江戸期の社殿
牛嶋天満宮(佐賀県佐賀市東佐賀町15-30)
[住所]佐賀県佐賀市東佐賀町15-30
[電話]0952-24-1014

牛嶋天満宮(うしじまてんまんぐう、牛島天満宮)は、佐賀県佐賀市東佐賀町にある神社。菅原道真を祀る・天神・天満宮の一社。牛島神社とも。御朱印の有無は不明。

社伝によれば、平安時代末期、菅原道真から16代目となる牛嶋教正(菅原教正)が、山浦郷古野城巨勢庄牛嶋村領主であった仁平元年(1151年)に社を創建した。

戦国時代、教正から9代後の家泰が、永年5年(1508年)に再興し、国司造営社となったとされる。

『肥前古跡縁記』に、「蓮池町牛の島に宮在りしを鍋島勝茂公佐嘉城を築かれるに当り、鬼門に移し祭るべし」とある。

つまり、慶長年間(1596年-1615年)の佐賀城下建設に際し、佐賀城の鬼門となる北東を守護するため、佐賀藩初代藩主の鍋島勝茂が現在地に遷座した。

境内の入り口にある鳥居の銘には「藤原朝臣勝茂…」とかすかに残っている。

鳥居をくぐり、石橋を渡ると楼門があり、その奥に西を正面として拝殿・本殿が建つ。楼門は一問一戸四脚門、屋根は切妻造本瓦葺で、江戸時代後期の建築と推定されている。

本殿は三間社流造銅板葺、朱塗りの社殿で、江戸時代前期の特徴を備える。拝殿は、入母屋造銅板葺、正面に軒唐破風を付し、様式から江戸後期の建築と推定されている。

三方を水路に囲まれた境内には市の天然記念物に指定され、樹齢1000年超という「牛島神社の楠」や、市の保存樹に指定され、樹齢600年とされる「牛嶋天満宮のクスノキ」がある。

また、肥前鳥居、肥前狛犬など江戸時代から明治はじめの石造物も多く、これらと水路が一体となった姿は、市の「都市景観重要建築物等」に指定されている。

かつては太鼓浮立が奉納されていたが、その伝統は途絶え、大太鼓が残るのみとなっていた。そこで当社地の循誘小校区の有志が中心となり、太鼓浮立の復活と地域活性化と目的に葉隠太鼓保存会が結成された。

平成28年(2016年)の熊本地震では石灯籠3基が倒壊した。

摂末社に、稲荷大明神・白太夫神社・満天恵比寿などがある。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒
牛嶋天満宮 - 道真から16代の子孫が平安末期に創建、佐賀城の鬼門に遷座、江戸期の社殿
【関連記事】
佐賀県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、佐賀県に鎮座している神社の一覧