ニニギが供の瀬織津姫を亡くして創祀、龍神信仰と卵を供える風習
[住所]宮崎県西都市南方鳥巣183-2
[電話]0983-42-0114

速川神社(はやかわじんじゃ)は、宮崎県西都市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

天照大御神の命を受け新しい土地を求めて南下した天孫邇邇芸命は、供の1人である瀬織津姫を速川の瀬で急流に足を取られ亡くした。

邇邇芸命は深く悲しみ、この地に小さな祠を建立して、御霊を慰めたという。これが当社の創祀とされる。

創建は不詳ながら、奈良時代以前から祭祀されていることは間違いない、という。

速川の瀬の左岸に祭祀され瀬織津比咩命を主祭神として、速開津比咩命・気吹戸主命・速佐須良比咩命の祓戸4柱大神を奉斎する。

速秋津姫命は伊豆能売に、気吹戸主命は神直毘神に、速佐須良姫命は本居宣長の説による須勢理毘売命にそれぞれ比定される場合がある。速秋津姫命については、『古事記』に速秋津比売神の神名がある。

江戸時代の明和元年(1764年)生まれの児湯郡三宅村(現 西都市三宅)の庄屋である児玉実満が著した『神代皇都絵図』で、その場所が描かれている。

明治39年(1906年)に児湯郡上穂北村鎮座の若宮神社、現在の西都市大字南方島内村鎮座の南方神社に遷宮、境内社となった。

しかし、大正14年(1925年)に現在地に遷座し、昭和46年(1971年)4月に宗教法人として独立している。

神社の周辺には昔から、男滝・女滝・蛇滝などと称する滝が七つありと語り継がれ、その内の蛇滝が今の龍神の滝(本殿横にある滝)だとされる。

現在も参拝者が「生卵1包(2個)」を供えて祈願する習慣は、この七滝に捧げる龍神信仰から発生したものと考えられている。

卵2個とローソク2本をお供えとして持ち、手水舎で手を洗い口をすすぎ、拝殿へ上がり、ローソクに火を点け卵の包みを解き、お供えしたのちに二礼二拍手一礼して参拝する。

例祭は12月12日。1月に大寒禊ぎがあり、6月12日には夏祭がある。

【ご利益】
諸願成就
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