宮崎県延岡市、中世650年にわたって当地を支配した土持一族の祖霊を祀る社
土持神社(宮崎県延岡市妙町)
[住所]宮崎県延岡市妙町
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土持神社(つちもち じんじゃ)は、宮崎県延岡市妙町にある神社。御朱印の有無は不明。

第18代反正天皇の五世孫である孫直亥宿禰は、第29代欽明天皇31年、豊前国宇佐八幡宮の造営勅使として九州に下向、その功により、「土持」の姓と日向の国を与えられた。

土持氏は延岡に居城して、財部・都於郡・大塚・清水・瓜生野・飫肥など日向各地に拠点を置き、栄えた。

南北朝時代になると武士団として成長し、井上城を築いて高千穂の三田井氏などの来襲に備えた。

その後、都於郡(現 西都市)の伊東氏の勢力拡大に対抗して西階城、松尾城へと移り、天正6年(1578年)、豊後の大友宗麟に滅ぼされるまでの650年間、当地を支配した。

大友宗麟が松尾城を攻めた時、時の城主土持高信は、大友軍の本拠を突こうとしたものの、大友軍に阻まれ、力尽き、当社地で自害した。

当社は土持氏の祖霊を祀った神社。高信の自刃後、当地周辺一帯では怪異があり、祟りを鎮めるために、当社は建立された。現在も宮司は土持氏である。

例祭は4月。各地から親族が集まり、高信の墓石がある本殿裏で墓前祭から始まり、法要・供養色の強い祭典。

【ご利益】
諸願成就
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