坂上田村麻呂が創建した寺院、社殿や絵馬など貴重な宝物
[住所]福島県郡山市田村町山中字本郷135
[電話]024-924-2661

田村神社(たむらじんじゃ)は、福島県郡山市田村町にある神社。創立は大同年間(806年-810年)とされる。御朱印の有無は不明。

平安時代、坂上田村麻呂(758年-811年)が東夷征伐の際に鎮守山泰平寺を建立し、本尊として大元師明王像を安置したのが当社の始まり。

江戸時代、元禄2年(1689年)4月29日には松尾芭蕉と曾良が訪れ、その様子が曾良の日記『曾良旅日記』に記されている。

大元師明王像を信仰していたため、明治までは「明王山」あるいは「お山」と呼ばれたが、明治時代、神仏分離令により現社号に改称、御祭神は坂上田村麻呂となった。

そのため、現在も本殿内部は内陣・外陣を備える仏閣建築を継承し、境内には寺院では仁王門にあたる神社山門を備えている。

神社山門は仁王門の要素の門と、神楽殿として利用している長床の二つの門があり、大変珍しい平面配置となっている。

安土桃山時代の作とされ、本尊が安置されている厨子が県指定重要文化財であり、本殿・脇社神明社本殿・脇社春日社本殿が市の重要文化財に指定されている。

絵馬の佃島南望之図・三国志三傑図・大江山図・繫馬図と、蒔絵の神馬図額が県の、算額と、絵馬の鎮西八郎為朝図、延宝八年検地燈籠が市の、それぞれ重要文化財に指定されている。

文化財の見学については、事前に電話で確認する必要がある。

【ご利益】
武運長久・勝運、諸願成就
田村神社(郡山市田村町) - 坂上田村麻呂が創建した寺院、社殿や絵馬など貴重な宝物
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