天平年間の創建、「易産大明神」「子易大明神」と呼ばれた安産の守護神
比比多神社 神奈川県伊勢原市上粕屋1763-1
[住所]神奈川県伊勢原市上粕屋1763-1
[電話]0463-94-0079

比比多神社(ひびたじんじゃ)は、神奈川県伊勢原市上粕屋にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 相模国 大住郡「比比多神社」に比定される式内社(小社)の論社。

式内社「比比多神社」の論社は他に、同市三ノ宮に鎮座する比々多神社があり、相模国三宮として、こちらの方が著名ではあるが、当社とは別の神社。

奈良時代の天平年間(729年-749年)、当地の豪族である染谷時忠が国の安土・子宝を願って勧請したと伝わる。

御祭神は神吾田鹿葦津姫命(木花咲耶姫命)で、安産の祈祷に霊験あらたかだったという。

平安時代になると、醍醐天皇の勅願所となったという。神階・御告文その他旧記などが、天正18年(1590年)の小田原落城時に失われたため不詳。

それ以降、神号を「易産大明神」または「子易大明神」と称し、安産守護神として崇敬された。

寛文2年(1662年)に社殿の修築の記録が残る。また、現在の社殿は享保2年(1717年)に再建されたもの。

比々多神社の社伝によれば、「比比多神社」と書かれた古額が同社にあったのを、子易明神社の神主に貸したところ、返さず、子易明神社がこれを掲げて式内社と称した、という。しかし、証拠はない。

拝殿の柱は、かつて安産のお守りとして参拝者が少しずつ削って持ち帰ったため、細くなっている。現在は柱を削ることは禁止されている。例祭は7月15日。

歌川国経筆の享和2年(1802年)12月作という美人図がある。荻野住人神崎氏など3名が奉納したもの。他に、絵馬が県の重要文化財に指定されている。

梛 (なぎ)が市の保存木に指定されている。当社の肌守には梛の葉が一枚入っている。

なお、当社は上粕屋神社上粕屋3103の五霊神社などを兼務している。

【ご利益】
安産、子宝、子育て
比比多神社 - 天平年間の創建、「易産大明神」「子易大明神」と呼ばれた安産の守護神
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比比多神社の御朱印