ニニギが創建、鎌倉期に鶴岡八幡を勧請、戦国期から伝わる流鏑馬神事
[住所]鹿児島県日置市吹上町中原2263
[電話]099-296-5650

大汝牟遅神社(おおなむちじんじゃ)は、鹿児島県日置市吹上町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

当社の鎮座する中原には、瓊瓊杵尊が国見をしたという国見石がある。

創建年代は不詳であるが、勧請には天孫瓊瓊杵尊が関わったとされる。往古大和の三輪神(大汝牟遅神)、つまり大己貴命と、玉依姫を奉斎したという。

時は下り、島津氏初代当主島津忠久が、一説には文治2年(1186年)に、鎌倉の鶴岡八幡宮より仲哀応神仁徳の三天皇、及び神功皇后の御分霊を勧請したという。

中世には周辺が伊作庄の政治の中心地であり、伊作島津家はもとより、代々国主の崇敬も厚く、文安元年(1444年)甲子11月27日をはじめ、再興を示す多数の棟札がある。

明治42年(1909年)10月28日に石聚神社、12月10日に小烏神社・加茂神社・奥神社、18日に玉御前神社、明治43年(1910年)1月21日に亀山神社を合祀した。

現在は、御祭神として、別雷神・少彦名命を併せて祀る。

例祭は11月23日。戦国時代の天文7年(1538年)、島津忠良(日新公)の祈願成就を記念して奉納されるようになったという流鏑馬の神事が、現在もこの日に斎行される。

かつては地元の宮下家、宮内家が隔年交代で奉仕したが、近年後継者不足により保存会によって奉納されている。県の無形民俗文化財に指定されている。

3年ごとの6月第3日曜日には田植踊がある。参道は楠の巨木が群生しており、樹齢800年ともされ、「千本楠」と呼ばれている。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、健康長寿、厄災除け、安産、家内安全
大汝牟遅神社 - ニニギが創建、鎌倉期に鶴岡八幡を勧請、戦国期から伝わる流鏑馬神事
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