鹿児島五社の筆頭、南北朝期に諏訪大社を勧請して創建、諏訪市
南方神社(鹿児島県鹿児島市清水町12)
[住所]鹿児島県鹿児島市清水町12
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南方神社(みなみかたじんじゃ)は、鹿児島県鹿児島市清水町にある神社。諏訪神社の一つで、鹿児島五社の一社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

南北朝時代、島津氏6代当主島津氏久(1328年-1387年)が、現鎮座地に諏訪大社を勧請して創建したという。主祭神は、建御名方刀美命・八坂刀売命。例祭は9月28日。

別の説に、5代当主島津貞久(1269年-1363年)が、南北朝時代に東福寺城を攻め落として創建したとも伝わる。

なお、鹿児島県には諏訪大社系の神社が多数存在するが、ほとんどが南方神社(みなみかたじんじゃ)と名乗っているのは他地方に見られない特徴である。

一例に、指宿市薩摩川内市枕崎市湧水町阿久根市などに同名の神社がある。鹿児島市内にも、当社の他、岡之原町・上福元町などにあるが、当社からの御分霊とも。

鹿児島五社の筆頭として、当社は特に島津家当主、薩摩藩の歴代藩主の崇敬が厚かったが、庇護を失い衰退した。

平成16年(2004年)には社殿が老朽化により取り壊され、現在の社殿は平成22年(2010年)に再建されたもの。

以前は大祭が8月28日に行われ、諏訪市とよばれる市が開かれていたというが、平成6年(1994年)には姿を消した。

しかし、平成23年(2011年)から復活しているという。県では六月灯の一つとして紹介している。

【ご利益】
武運長久・勝運、一族・子孫繁栄、地域振興
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