江戸初期に後の千歳神社の地に創祀、「弁財天御厨子」で知られる弁天社
釜加神社(北海道千歳市釜加南21)
[住所]北海道千歳市釜加南21
[電話]-

釜加神社(かまかじんじゃ)は、北海道千歳市にある神社。御祭神は弁財天(辨財天)。近代社格では無格社。御朱印の有無は不明。

江戸時代初期の万治元年(1658年)、現在の千歳神社がある所に、当社の前身にあたる弁財天小社(弁天社)が建立された。

江戸時代後期のその後、享和3年(1803年)には、近くに思古津稲荷大明神が建立される。これが千歳神社の前身となる。

文化2年(1805年)、箱館奉行の山田鯉兵衛嘉充が新たに弁財天を勧請。明治になり、弁天社は厳島社と改められた。

また、新保清次郎という人物が釜加の自宅に御堂を造り、漁の時期になると弁財天を千歳神社から移し、漁が終わると千歳神社に戻していた。

その後、新保は牧場経営のため、島松沢奥の新保沢に移ることになり、弁財天は漁業の神であり、山では必要ないため、地元の釜加地区の住民が譲り受けることになった。

明治38年(1905年)に当社が現在地に建立され、御神体である弁財天とともに収められた厨子が「釜加神社弁財天御厨子」で、市の初めての指定文化財に指定された。

この厨子には、江戸時代の函館奉行の1人である「羽太正羪」の筆による「千歳」の地名にまつわる由来が書かれている。

現在の本殿は、昭和21年(1946年)に千歳海軍航空隊神社の手水舎屋根を移したものであるという。

【ご利益】
水難除け、大漁満足・五穀豊穣、交通安全
釜加神社 - 江戸初期に後の千歳神社の地に創祀、「弁財天御厨子」で知られる弁天社
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