沖縄新城島、「人魚の肉」ジュゴンの骨を祀る、立ち入り・撮影禁止、秘祭
人魚神社(沖縄県八重山郡竹富町新城島上地島)
[住所]沖縄県八重山郡竹富町新城島上地島
[電話]-

人魚神社(にんぎょじんじゃ)は、沖縄県八重山郡竹富町、八重山諸島西表島の近くの離島・新城島(あらぐすくじま、パナリ)、その上地島にある神社。御朱印の有無は不明。

上地島にある三つの主な御嶽の一つである東御嶽(あーりいうたき)。他には西御嶽、上地美御嶽がある。

かつて島の周辺にはジュゴンが生息しており、「人魚の肉」として、首里王府に献納してきた歴史がある。

一説に、神の使いとされるジュゴンの肉は、貴重な霊薬とされ、不老長寿をもたらすものと考えられてきた。沖縄の人魚伝説の一つの形態でもある。

当社では、島ではザヌ(ザンノイオ、アカンガイユ)などとも呼ばれるジュゴンやその骨を祀り、島民の食料として養ってくれたお礼と供養を込めて奉斎されている。

そのため、ジュゴン神社・ジュゴン寺とも呼ばれるが、島の聖地であり、部外者はもちろん、祭司以外の住人も立ち入ることは許されていない。

鳥居の横に「島の住民以外立ち入り禁止および写真撮影禁止」と書かれた看板がある。

当社に限らず、人口数人から十数人といわれる新城島は、そもそもが「神の島」と呼ばれ、神聖な場所が多々あり、そうしたところは立ち入りや撮影が禁止されている。

この地域では、旧暦6月に豊年祭という秘祭が行われる。来訪神アカマタ・クロマタを迎えるもので、一部を除き、内容は全く公開されず、よく分かっていない。

沖縄には当然のことながら、極めて特徴的な風習が残っており、その片鱗は、国が指定した沖縄県の重要無形民俗文化財にも散見されるが、このようにほぼ未解明なものも根強く伝えられている。

なお、当社は日本最南端の神社ともされる。ちなみに、最東端の神社は北海道根室市の納沙布金刀比羅神社、最西端の神社は沖縄県八重山郡与那国町の十山神社、最北端の神社は北海道稚内市の岬神社である。

神社本庁に属す神社の最南端は宮古神社だという。

【ご利益】
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