大分市、源為朝が築城した地に為朝伝承が多く残る、映画『なごり雪』ロケ地
雄城神社(大分県大分市玉沢字台1319)
[住所]大分県大分市玉沢字台1319
[電話]-

雄城神社(おぎじんじゃ)は、大分県大分市玉沢の雄城台にある神社。近代社格では村社。正式名称は八幡社。御朱印の有無は不明。

境内地は大分県立大分雄城台高等学校(雄城高)敷地南端にあたる。「雄城」の地名は九州に追放された源為朝がこの地に築城したことによる。

当社について、為朝が平安時代末期の仁平久寿年間(1151年-1156年)、雄城台に築城するとともに八幡神(応神天皇)を奉斎、創祀したという。

また、為朝が大島に流され、後に、琉球に逃げたと伝え聞いた里人が、その神霊を合祀したという。

為朝について、雄城台から南方4キロ程隔たった霊山に棲む鬼と技を競い、霊山山頂から為朝の射た鏑矢が突き刺さったという石が、雄城高の内庭にあり、矢の痕があるために「矢跡石」とも「為朝の石」とも呼ばれている。

南西やや下った地にある雄城公民館には、為朝が開いたとも、戦国時代の永正年間(1504年-1521年)の開創ともいう大雄山常済寺という寺院があって、もとは当社の神宮寺あるいは別当寺だったと考えられる。

雄城公民館には為朝の位牌が祀られている。

明治6年(1873年)に村社に列した。平成9年(1997年)6月に近在の石祠を移祀した。現在、境内には天神社・今宮社・保食社、稲荷社・八坂社などの小石祠がある。

境内樹林は「雄城神社の森」として市の名木(樹林の部)の指定を受けている。

雄城高の体育行事には為朝伝説を意識した為朝合戦という団体競技がある。当社は、雄城高(劇中の臼杵風成高校)とともに、平成14年(2002年)公開の映画『なごり雪』のロケ地となった。

【ご利益】
厄災除け、身体壮健、武運長久・勝運
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